子どもの急変・緊急度の見極め方 2022-5-23
日中は元気よく走り回ってご飯もいっぱい食べていたのに、夕方になったら急に子どもの様子がいつもと違う…どこがどう違うかと聞かれても答えられない…かかりつけクリニックの受付時間は終了しているし、どうしよう…救急車呼んだ方が良いのかな?などと悩まれることもあるかと思います。
そんな時のために、子どもの見方と緊急度の目安について簡単にお話します。
『医療者が知りたい子どもの状態』
元気は?
①おもちゃで遊ぶ元気がある
②会話は出来るが遊ぶほどの元気がない
③ぐったりして動かない
表情は?
①よく笑いいつも通り
②顔色が赤いもしくは青白い
③無表情もしくは辛そうな表情をしている
呼吸は?
①いつも通りで問題なし
②ハーハ-と速いもしくはゼイゼイ・ヒューヒューと喘鳴が聞こえる
③鼻をピクピクさせ肋骨周辺が凹んでいるもしくは口を開け喘いでいる
熱は?
①平熱で問題なし
②微熱がある
③高熱が何日も続いている
飲食は?
①いつも通りよく食べている
②水分摂取しか出来ない
③飲食はすべて嫌がる
嘔吐・下痢は?
①嘔吐も下痢もなし
②数回の嘔吐・下痢(軟便・泥状便)がある
③頻回に嘔吐・下痢(水様便)をしている
おしっこは?
①よく出ている
②いつもの半分程度しか出ていない(おむつ交換回数が少ない)
③半日以上出ていない
発疹は?
①何も出ていない
②部分的にパラパラと出ている
③全身に赤みを帯び、発疹が時間の経過で広がっている
痛みは?
①どこも痛くなさそう
②断続的に痛みがある
③持続的に痛みがあり強い腫れや変色がある
以上を観察して②③が多いようでしたら早めにかかりつけ医に相談もしくは医療機関を受診しましょう。
『緊急性が高いもの』
意識が無い
喘いで呼吸をしている、もしくは呼吸をしていない
顔色が紫色
痙攣が10分以上止まらない
大量出血
腹部がパンパンの風船のようになり痛がっている
陰嚢が腫れ変色している
広範囲のやけど
などは119番で救急車を要請しましょう。
救急車は緊急で医療機関に搬送する手段のため、定期受診や軽症の場合は公共交通機関や自家用車もしくはタクシーなどで移動しましょう。基礎疾患などで通院中の場合は救急隊に知らせ、搬送先の決定は救急隊に任せましょう。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子