実はのどが痛いのかもしれない…気づいてあげたい 2022-5-19
春は新生活が始まりワクワクすることも多いですが、環境の変化によるストレスで免疫力が低下し、かつ寒暖差もあるため風邪を引きやすい季節です。
鼻汁(鼻水)や咳などの目に見えた症状は気が付きますが、前回お話した中耳炎や今回お話しする咽頭痛(のどの痛み)はお子様を一目見ただけではわからないものです。
「〇〇が痛いよ」など具体的に言葉に出来ない乳幼児でも何かサインを出していることに気が付いてあげ、対処できるよう看護師の視点からお話します。
『急性咽頭炎』
いわゆる“のど風邪“です。
咽頭は食べ物・飲み物の通り道で、ウイルスや細菌の感染によりのどの粘膜に炎症を起こすことを言います。
症状:咽頭痛・発熱・鼻汁・倦怠感・頭痛などがあげられます。
『症状に気が付く子どもの出すサイン』
咽頭痛:機嫌が悪いが遊ぶ元気はある・食べ物や飲み物を欲しがるけれど口に入れても吐き出してしまう・よだれが多い・飲み込むときに目を閉じたりしかめっ面をする・口の中にしきりに手を入れようとする・食べ物を拒否する
発熱・倦怠感:37.5℃以上もしくは平熱より1℃以上高い・寝る時間が増えた
頭痛:機嫌が悪く遊ばない・頭を頻繁にさわる、搔きむしる、叩く・頭を振る
以上のサインに気が付いたらかかりつけ医に相談されることお勧めします。
一日も早く元気になるためのホームケア
のどが乾燥すると痛みも感じやすくなるためお部屋の湿度は保つようにしましょう。お風呂で眠る前に加湿してあげるのも効果的です。
水分は柑橘系や温度差のあるものは刺激が強いので常温のものが良いでしょう。
食事は固いもの、温度差のあるもの、柑橘類は刺激が強いので避けましょう。主食はお粥や軟飯、おじや、うどん煮などがのど越しも良いのでお勧めです。おかずも同様に刺激物を避け、やわらかく煮たものがお勧めで、デザートにのど越しのよいゼリー・プリンなどを準備するのも良いでしょう。
離乳食の時期であれば、一段階前の固さに戻してあげるのが目安です。
発熱時の対処法などは過去のコラムをご参照ください。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子