中耳炎に気づいた時のホームケア 2022-5-18
前回、子どもに多い中耳炎についてをお話しましたが、今回は自宅で出来るケアについて簡単にご紹介したいと思います。
耳を痛がる時
耳の周りを冷たいタオルや市販の熱を冷ます冷却シートで冷やすと痛みが少し和らぐでしょう。しかし、冷たすぎると刺激になるので保冷材や氷を直に当てるのはやめましょう。
また、医師から鎮痛剤が処方された場合は指示通り使用しても良いでしょう。
耳垂れがある時
清潔なガーゼやタオル類で優しく拭き取りましょう。しかし、綿棒などを耳の奥まで入れて掃除するのは医師の許可があるまでやめましょう。
また、耳垂れが流れ出て髪や衣類が汚れるため髪は束ね、適宜更衣をするようにしましょう。
発熱時
遊ぶ元気があれば室内遊びをしても問題ありません。
高熱でぐったりし一時的に体温を下げてあげたい時は、太い血管が走行する首回り・脇の下・足の付け根を冷やしてあげると効果的です。市販されているおでこに貼る冷却シートを先ほどの部位に貼ることや、保冷剤を布に包んで服の上からその部位に貼っても一時的な効果は得られます。あくまで、苦痛を緩和させるための一時的な対処です。この際、首を絞めつけるような物を巻いたり、口が塞がれたりしないよう十分に注意してください。
医師から解熱剤が処方された場合は指示に従って使用してください。解熱剤は子どもの体重で投与量が決まっているので保護者の判断で投与量や投与間隔などを変更することは危険です。
中耳炎を予防するために
中耳炎の原因の一つである肺炎球菌はワクチン接種で発症を予防することが期待できます。
ただし、中耳炎は肺炎球菌以外にも多くのウイルスや細菌などによっても引き起こされるため完全に予防することは難しいです。
早期発見と対処で、お子様が適切な治療を受けられ、一日も早く元気に過ごすことが出来れば幸いです。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子