サンライズキッズ看護師のコラム

親が謝ると、子どもは「感情は大切にしていい」と学ぶ 2026-3-23

「ごめんね」がもたらす大きな変化

「さっきは言いすぎたね。ごめんね。」
たったそれだけの短い言葉ですが、子どもの心の中ではとても大きな出来事が起きています。

 

例えば、忙しい朝。
なかなか着替えない子どもにイライラして、つい強い口調で怒ってしまい、
子どもは黙り込み、目を伏せたまま動かなくなる。
そして、そのまま時間が過ぎて、何事もなかったように「早くしなさい」と言葉だけが続く。

 

この時、子どもたちの中には『怖かった、悲しかった、でもそれを言ってはいけない』
そんな気持ちが残ります。
そして少しずつ
『自分の感じたことは間違っているのかもしれない』
『大人の方が正しいんだ』と、自分の感情を押し込めるクセが育っていきます。

 

けれど、もしその後に保護者の方が一度立ち止まり、
『さっきは怒りすぎたね、びっくりしたよね、ごめんね。』
と声をかけたとしたら、子どもは自分の中にあった“怖かった気持ち”を理解してもらえたと感じます。

 

気づいてもらえなかった痛みも、なかったことにされず、
ちゃんとここにあっていい感情として認められるのです。
それは、子どもにとても大きな安心です。
さらに『怒られても、関係は壊れない、大人でも間違えることがある、間違えた後にはやり直せる』
そんな大切なメッセージも同時に受け取っています。
この経験一つ一つは、やがて人との関わり方の土台になります。

 

子どもの未来の人間関係へ

友だちとケンカした時、誰かを傷つけてしまった時、自分の間違えに気づいた時。
『どうせもう嫌われた、関係は終わりだ』と極端に思い込むのではなく、
『ちゃんと話せば大丈夫かもしれない、謝ればまた繋がれるのかもしれない』
そう考えられるようになるのです。

つまり親の『ごめんね』は、その瞬間の空気を和らげるだけでなく、
子どもの中に“人と関係を修復する力”を静かに育てていきます。

 

やり直せる関係を育てるために

子育てに正解はありません。
だからこそ、うまくいかなかった日も『やり直せる関係』を築けるように、
そして子どもたちが安心して感情を出せる環境をご家庭と連携をとりながら一緒に育てていけたらいいなと思っています!