今話題の夏風邪「手足口病」ってどんな病気? 2024-8-9
今年は色々な感染症ラッシュが起こっていて全く油断ができないですね💦
その中でも特に三大風邪の一つの「手足口病」の感染が全国的にも広がり始めています。感染力がとても強く、何度もかかってしまう可能性のある厄介な病気!そこで今回は手足口病の症状、対応についてお伝えしたいと思います。
【手足口病ってなに?】
手足口病のウィルスはコクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71、CA10、CA5などとにかく種類が多く存在します。そのため一度罹患したお子様でも次は別のウィルスに感染することもあり、数回手足口病にかかったなんて話もよく聞きます。
潜伏期間は3-4日で、飛沫感染・接触感染・糞口感染(便から出るウイルス)が感染経路になります。集団生活をする場では、子どもの距離が近くなるため、感染が広がりやすくなります。
【症状】
・口の中、手のひら、膝、足の裏や足の甲、お尻などに2~3mmの水疱を伴う複数の発しん
→痛みを伴うが2-4日ほどで水疱が乾燥して飴色になって、7-10日に跡を残さずに治ります。
・発熱(1/2~1/3の子どもが38℃以下の微熱を伴う)
・ときどき下痢を伴う
*気を付けたい合併症
ごくまれに髄膜炎、脳炎といった神経系合併症や心筋炎を引き起こします。
- ・高熱が出る
- ・発熱が2日以上続く
- ・嘔吐する
- ・頭を痛がる
- ・視線が合わない
- ・呼びかけに答えない
- ・呼吸が速くて息苦しそう
- ・水分が取れずにおしっこがでない
- ・ぐったりとしている
この場合はすぐに医療機関への受診を行いましょう。
手足口病には特別な治療方法はなく、子どもの症状に合わせた対症療法を行います。
また対応するワクチンも薬もないため、予防をすることが大切です。
【予防策】
- ・手洗い、うがいを行いましょう。小さな子どもには手を洗うようにお手伝いしましょう。
- ・タオル・おもちゃの共有は控えましょう。接触感染や飛沫感染のため、そこから広がってしまうことがあります。
- ・おむつ交換の時には、排泄物を密閉し、交換後は手をしっかり洗いましょう。手足口病は症状が無くなっても3-4週間は糞便中にウイルスが残っています。
- ・こまめな換気をしましょう。
- ・子どもの生活リズムを整えましょう。
【感染してしまったときの対応として】
- ・対症療法や自然治癒がメインになります。
- ・おむつ交換時は、保護者の方が感染しないように、手袋を着用し、排泄物等を密封して捨てましょう。また終わった後は手洗いを必ず行いましょう。
- ・口の中の水疱がつぶれると激しく痛がり、食事をとることが難しくなるため、うどんやゼリーなど、のど越しの良い食べ物が食べやすいです。また白湯などでこまめな水分補給をしましょう。
- ・手足口病は比較的症状が軽く済むのですが、発熱が2日以上続く、頭痛や嘔吐があるときは髄膜炎や脳炎の可能性があるため、再度受診をしましょう。
- ・水疱を潰さないためにも爪を短く切りましょう。
【登園基準について】
登園の目安は「発熱や口腔内の水泡・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」となります。
サンライズキッズ保育園では保護者様に記入していただく登園届を提出する必要があります。
暑い日が続く中で、感染症も絶え間なく続き、保護者のみなさまも心配になってしまうことが多い時期かと思いますが、
サンライズキッズ保育園では、暑い夏も子ども達が元気に過ごせるように努めています。
看護師 根上 心