薬の作用と使い方合っていますか? 2023-2-21
寒暖差が激しく、花粉も飛び始めたこの時期。風邪を引いているお子様は多いのではないでしょうか?
私の勤務している保育園でも鼻水や咳をする子どもが目立ちます。
そのような症状がある時に小児科受診すると処方される貼り薬があります。
今回は、その貼り薬について少しだけお話したいと思います。
『咳を止めますか?いえ、違います』
よく処方される貼り薬はホクナリンテープやツロブテロールテープだと思います。
この二種類はいずれも咳止めとして処方されているのではなく、呼吸の通り道である気管支を広げて呼吸をしやすくすることが目的に処方されています。
『貼っても直ぐに効いてくれていない』
貼り薬の為皮膚からジワジワと薬が吸収されて、貼ってから8-12時間経過した時に一番効果が見られます。
『いつどんなタイミングで貼ると良いの?』
子どもの咳は深夜や明け方に酷くなることが多いので、入浴後や就寝前に貼ることが望ましいでしょう。
そのため、入浴前に古い貼り薬は必ず剥がすようにしましょう。
『どこに貼ろう』
胸や背中に貼るように説明を受けると思いますが、子どもは過去のコラムにも書いた通りシールなどは剥がしたくなるものです。そのため、胸に貼ると手が届き剥がしてしまう可能性があるので、保護者が子どもの手の届かない背中に貼るのが良いでしょう。
貼るたびに、皮膚が赤くなっていないか?痒くないか?などと皮膚トラブルを起こしていないかを観察して、毎回貼る場所を少しずらすなどして変更しましょう。
『剝がれてしまった』
貼った直後に剥がれてしまった場合は、新しいもので貼り直ししましょう。
貼ってから12時間以上経過しているものは、薬の8割近くが吸収されている状態なので貼り直しは不要です。
サンライズキッズ保育園では、貼り薬を貼った状態での登園を許可しています。しかし、園内で子どもが剥がしてしまい、他の乳児が口に入れてしまう危険性があるので必ず剥がせないような場所に貼り付けして頂くようお願い致します。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子