新型コロナウイルスの感染拡大防止によりさまざまなイベントがオンラインで行われるようになりました。
落語界でもコロナ禍で寄席や落語会が開けない状態ですが、高座をライブ配信するなどオンライン落語への取り組みが盛んになっています。
演劇や音楽に比べ準備が簡潔にできる利点が活きている形です。
国内外からのアクセスも少なくないオンライン落語会。のぞいてみませんか?
緊急事態宣言からの外出自粛で4月から寄席の興業が中止となり、各地の落語会も3月から相次いで中止となっています。
噺を演る場がなくなっている落語界。
そんな中若手がそれぞれで動画配信を始めたのを皮切りに、今では若手だけでなくベテランまでがオンラインでのライブ配信に挑んでいます。
人気に火が付き、オンライン落語会のブームがきている状態です。
「文春落語オンライン」に登場した柳家喬太郎さん。
チケットは1100円で当初予定されていた500席は直ぐに完売となりました。
5月2,3日に配信予定で両日ともに500席を追加販売されましたが、それも即日完売という人気ぶりです。
鈴本演芸場で本来トリをとる予定だった4月下旬に10日観連続でYouTubeチャンネル「オンライン落語会」を無料生配信した春風亭一之輔さん。
連日1万人以上が視聴し、動画再生数は20万回を突破。
鈴本演芸場の定員が約300人なので、その700倍もの人が視聴したことになります。
当初無料でしたが、「お金を払いたい」という声に応じて「投げ銭機能」も設定。1日数十万円が寄付されました。
23日から自宅で親子で落語を楽しめる「おうちで親子寄席」の無料ライブ配信を行う柳家花緑さん。
仙台にある唯一の寄席「花座」も新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされていますが、こうした落語などのオンライン配信を始めています。
6月1日には寄席も再開される見通しではありますが、現状油断できない状況にあります。
「3密」を避けるなど新しい生活様式のガイドラインもあるので、従来のような環境下で落語を楽しめるかどうかはまだ不透明です。
海外の落語ファンやコロナ禍で観戦を心配される高齢者にとって、「オンライン落語会」は、落語の新たな楽しみ方のひとつとして、変わり種イベントから定番へとシフトしていく可能性があるでしょう。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂