観客の動員が難しく、苦境に立たされているプロスポーツ界。立ち直りを図るため、さまざまなアイデアが模索されています。
その中で注目なのは、JリーグやBリーグ(男子バスケットボールリーグ)の一部が導入を始めた、オンライン投げ銭システム。
いったいどういう仕組みなのでしょうか?
オンライン投げ銭システムとは、インターネット上でファンが金銭または金銭に準じる「ギフト」を提供するシステムのことです。
サイト上のボタンをクリックすることで、選手やチームにデジタルギフトを送れる仕組み。
コロナ禍の中でも、J1湘南やB1横浜などがオンラインイベントで採用しました。
大衆歌舞伎や地方歌舞伎の世界では、自分のごひいきの役者が登場したり、見得を決めたりすると、客が紙に包まれたお金を投げ入れる、投げ銭の風習があります。この紙に包まれたお金をおひねりと言い、古典的なチップや祝儀、心付けのことを指します。
その投げ銭をインターネット上で行おうとシステムを構築したのが、エンゲード株式会社の城戸幸一郎社長。
こちらが運営する「エンゲード投げ銭」では、ファンはオンラインでプレーを見ながら選手やチームにギフトを送ることができます。
ファンは最初にクレジットカードでポイントを購入します。プレー中にいいなと思ったら、サイト画面のボタンをクリックします。そうすると、選手やチームにデジタルギフトが届きます。
コロナ禍で直接試合会場に出向けない中、ファンとチームの絆を深める新しい取り組みとして注目を浴びています。
約30種類のデジタルギフトを用意し、ファンはプレーを見ながら、試合展開に応じてボタンをクリックし、デジタルギフトを送ります。1pt=1円です。
デジタルギフトの魅力は、プロスポーツ選手の卓越した技術に感動しつつ、それを対価として送れること。
収益は、選手に分配したり、ユースの強化資金に充てたりなどさまざまとのこと。選手からお礼のメッセージが届くこともあるそうです。
寄付とまた違った新しい交流・支援の仕方として注目を浴びているデジタルギフト。エンターテイメント性を重視し、プレーを見ながらファンと一体感が味わえると評判は上々です。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂