結婚相談所や婚活イベントは、このコロナ禍で軒並み影響を受けました。しかし、業界はそれをただ見守っていただけではありません。
ZOOMやSkypeを利用したオンラインお見合いやオンライン婚活の開催を掲げたところ大好評。利用者数の減少を食い止めることができました。
さらに、担当者は口をそろえて「オンライン婚活はリアル婚活よりも成功率が高い」と言っています。その秘密はいったどこにあるのでしょうか？
ある婚活企業によると、一般の婚活で交際に至るカップルは3割ほどとのこと。しかしこれがオンライン婚活になると4〜5割にアップするそうです。
コロナ禍でパートナーの存在を求め、結婚を意識する人が増えたという理由もあるでしょう。結婚に意欲の高い人が増えればそれだけカップルになる確率も上がります。
しかし、もともと結婚相談所や婚活パーティーは結婚に意欲の高い人が集まっているはず。これだけが理由ではなさそうです。
自宅から参加できるという点が思いのほか良い影響を与えていました。やはり過度に緊張しなくて済むからでしょう。
一般のお見合いや婚活イベントだと、自宅を出る瞬間から何かしらの緊張感を感じているはず。洋服や髪形に抜かりがないかも気を使います。
その目的地まで移動する、会場に着く、スタッフと会う、部屋に入る、ライバルたちを目にする･･･いくつもの緊張の瞬間がやってきます。
そして本番では緊張しすぎていつもの自分を出せない、そんな経験をしたことがある人もいるではないでしょうか。
その点自宅だと、プライベートな空間がすぐ隣にあり、日常の延長という意識で望めます。これが過度な緊張を生まなくて済む要因です。
実際に相手と会う場合、部屋に入る、紹介を受ける、挨拶する、着席するなど、さまざまなステップを踏みます。
そうすると、いやおうなしに相手の立ち振る舞いや身だしなみなどが目に入ってきます。
有名なメラビアンの法則によると、人の第一印象は最初の3秒足らずで決まるとされています。しかも、見た目などの視覚情報に影響を受けるのが約6割と言われています。
ですから実際にお相手と会った場合、会話をする前にその人の第一印象は半分以上固定されてしまうことになります。
一方オンライン婚活であれば、上半身しか映らない状態ですぐに挨拶から入るので、余計な視覚情報が入ってきません。そのため、相手との会話に集中できます。会話に集中できれば、相手の人となりもよく見えてきます。
オンラインで会話をして好印象であれば、自然と「実際に会いませんか？」と話が進みます。
ここで初めて相手の立ち振る舞いや身だしなみが目に入ってくることになりますが、すでにお相手の第一印象は良好であることが確立されているので、よほどのことがない限りネガティブな面に執着することはありません。
実際に会う段階まで話が進めば、その先もある程度順調に話が進む割合がぐんと高くなります。
監修：エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂