アラサーになり何年も付き合ってきていると、この人と別れたらもう結婚できないのでは?と考えてしまってズルズル付き合ってしまったというカップルは少なくありません。
それが自分にはもったいないくらいハイスペック男性で、これ以上の出会いはないだろうと思っていたら尚更です。
年収も平均程度で飛び抜けてかわいいというわけでもないのに、大手企業で働く年収1000万超え、スタイルがいい男性からオンライン婚活パーティーでアプローチされたAさんも「オンライン婚活パーティーがなければ一生知り合うことがなかったようなレベルの男性」だと思い、お付き合いをはじめました。
1年ほどお付き合いをして30代に突入したAさんは、同棲を始めます。
一緒に暮らし始めることで、性格や価値観のずれなどがいろいろ見えてきて、それからいつも悩むことになりました。
「30歳になって、今からもう一度婚活をしても、今の彼よりいい人が見つかるかわからない」
「性格は会わないけれど、彼のスペックは高い」
そう考えると違和感に耐えながらも持ち直し、持ち直して2年も経過。
彼は年収が高い分、仕事の日はいつも忙しいので、Aさんが家事を一手に引き受けるのは受け入れていました。
Aさん自身も正社員として働いており、どんなに疲れていても二人分の家事をひとりで行います。
ところが家計は折半。
休日に家事を手伝って欲しいと言っても、家事をしないなら家計の負担割合を増やして欲しいと言っても彼は受け入れてくれません。
自分の稼ぎを自分の趣味のために使い、Aさんが家事に追われていても趣味の時間を大切にしていました。
自分の主張は通すのに、Aさんのことは思いやってくれない彼。
「私本当にこの人と結婚したいのかな」とAさんは思い始めます。
結果、Aさんは「ハイスペックな彼」より「自分の気持ち」を大切にして彼と別れる決断をしました。
決定打となったのは「新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛」。
テレワークになって家に居るのに家事をまったく手伝ってくれない彼をみていたら、決断できたのです。
Aさんにとって32歳となって同棲までした彼と別れるのは勇気がいる決断でした。
婚期を逃すのも怖いことですが、それ以上に彼との幸せな未来が見えなかったのです。
婚活も焦っているとなかなかうまくいかないことがありますが、ちょっとお休みしてみると視野が広がりうまく回り出すことがあります。
Aさんもひさしぶりの一人暮らしで開放された気分になり、結婚も焦らなくていいと思えるようになりました。
スペックで測れる要素はほんの一部です。
女性の平均初婚年齢は29.4歳(※厚生労働省 平成30年度 人口動態統計特殊報告(概数)の概況)。
30代での結婚は今や当たり前なので、スペックがいいから、長く付き合ったからと振り回されないようにしたいものです。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂