そもそもフィーリングとはどういう意味なのでしょうか。語源は英語の「feeling」ですが、英語での意味は「感覚」「気持ち」「感情」それから「意見」などの意味で使用されます。
そのため、英語では「フィーリングが合う」とか「フィーリングで決める」といった使い方はしませんので、日本語の「フィーリング」は和製英語なのです。
日本語において「フィーリング」とは、主には何となく感じる雰囲気や、言葉で言い表せないような漠然とした感覚に対して使用されています。
言葉で表せない、漠然としたもの=フィーリングのため、フィーリングとは?と聞かれて「何だっけ?」となるのも無理のないことなのです。
「フィーリング」自体は漠然としていますが、「フィーリングが合う」と感じるものの1つひとつははっきりさせることができます。
この感じるものの1つひとつが集合して、「フィーリング」を創り上げているとも言えますね。
趣味や食事など人の嗜好は人の数だけありますが、好きなことと嫌いなことが一致すればするほど「フィーリングが合う」と言う風になりますね。
逆にここのズレが大きいと、一緒にいるとどちらかが我慢しなければならない状態になり、ストレスが貯まります。
好きなことと嫌いなことが一緒=一緒にいてストレスが少ない、という点が重要でしょう。
コミュニケーションを取る上で、会話のタイミングが合うことも大切です。話すテンポがお互いまるで違ってどちらかが聞き取れないとか、
聞いていて耳障りに感じるようでは、「フィーリングが合う」とは言えないでしょう。
会話のタイミングが合い、一緒に話をしていて心地良いとか、話しているとあっという間に時間が経つ、また無言さえ苦痛ではない、そういった方は「フィーリングが合う」と言えるでしょう。
好きなことと嫌いなことに近いですが、こちらは感情面でのツボを指します。何かの番組を見ていて、自分はとってもおかしくて笑っているのに、相手は「何が楽しいの?」とポカンとしている…では寂しいですよね。
楽しい時には一緒に笑い、悲しい時には一緒に悲しめる、そうしているうちに、感情を口にしなくても顔を見ただけで今〇〇なんだな、と相手の気持ちに共感できるようになっていきます。
すると、自然と相手が何をすると喜んでくれるのかが分かるようになり、ますますお互いに一緒にいて心地よい存在になっていけると言うわけです。
育った環境が違うため、道徳観念が全く同じということはないでしょうが、こちらもお互いの感覚がかけ離れていると上手くいきません。
善悪の基準が違うと、相手の許せないポイントが分からず、相手が怒っていたとしても何がそんなにいけないことなのか分かりません。さらには「そんなに怒ることなのか?」と言ってしまい火に油を注ぐような事態になってしまいます。
その人のアイデンティティに関わる部分でもあるため、善悪の基準が同じか近いことは、結婚相手として見るときは必須条件と言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか。こうして並べてみてみると、「フィーリング」としてふわっとしていたものが明確になりますね。
婚活パーティーやオンライン婚活でお相手探しをするとき、あなたにとって「フィーリングが合う」人とは具体的に箇条書きにしてみると良いかもしれません。
「フィーリングが合わないんだよね~」でごまかさず、“フィーリングが合う人”を見つけたいなら「私はこう思っているけどあなたはどう思う?」とはっきり伝えることも大切です。
それがお相手にあなたを知ってもらう一歩であり、お相手のことを知る一歩にもなることでしょう。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂