アフターコロナの今「エシカル消費」という考え方がクローズアップされています。
前回の「サスティナブル」と合わせて、あまり認知度が高くないワードではありますが、今知っておきたいトレンドワードとしてご紹介させていただきます。
エシカル(ethical)とは「倫理的な」「道徳的な」という意味を持つ形容詞であり、直訳すると「倫理的な消費」となりますが、
要するに、人や社会、地球環境に配慮した消費のことを言います。前回ご紹介した「サスティナブルなライフスタイル」の一環としてとらえていただければと思います。
エシカル消費について具体例を挙げると、以下のようなものがあげられます。
・フェアトレード商品を購入する
・オーガニック商品を選択する
・伝統工芸を守る活動に参加する
・地域で生産されたものを地域で消費する
・エコ商品、リサイクル商品の購入
・自然エネルギー利用、省エネ商品の購入
・動物実験をしないなど、アニマルウェルフェアを大切にする会社の支持
自分が購入し、消費するもの対してその素材がどこからきて、どのように作られたものであるか、というような、製品化されるまでの裏側まで意識していた人は少ないでしょう。
しかし、今は大量にモノを消費する時代から、本当に必要なものだけを取捨選択し「作る責任」と「使う責任」を考えることが求められているのです。
このように人や社会、地球環境に配慮し、誰かが犠牲になることがない消費を心がけることを「エシカル消費」、倫理的な消費行動をする消費者のことを「エシカルコンシューマー」と呼んでいます。
「サスティナブルなライフスタイル」でもご紹介したように、自分一人では何も変わらない、ではなく、自分から始めることでいずれ社会を変える大きな力に変わっていくのです。
これまで何も考えずに購入してきたものを、「ちょっと環境のことも考えてみようかな」と思うだけで良いのです。
これまで「エシカル」を意識してこなかった方も、実は身近に「エシカル消費」の商品があることをご存じですか?
こちらではエシカル消費に関連する認証ラベル、マークの一例をご紹介しますので、購入の際の参考にしてみてくださいね。
マークのデザインは、「環境(Environment)」および「地球」(Earth)の頭文字「e」を表した人間の手が、地球を優しく包む姿をイメージして作られています。
FSCR(森林管理協議会)はこの問題を解決するべく1993年に設立されました。協議会が森林を管理し、協議会によって認証された木材のみを認証された市場に流通させるという仕組みを作ることで、不適切な経緯で伐採された木材が販売できないようにしています。
森林同様、海洋資源も有限であるにも関わらず、乱獲により海の生態系に深刻な影響を及ぼしています。そこで、海洋生物が成長するスピードを超えることなく、適切な漁獲量を守る目的で1997年に設立された国際非営利団体が「MSC」なのです。
世界の流通市場において、不利な立場にある生産者が不当な搾取を受けることがなく、正当な資金を得ることができるよう、より公平で構成な取引条件を促進することを目的としています。
最大の特長として、販売されている商品が、生産コストを賄うことができる「フェアトレード最低価格」と、生産地域と社会発展のための資金「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」を生産者に保証しているという点です。
Organic …製品の95%以上が認証されたオーガニック繊維
Made with Organic …製品の70%以上が認証されたオーガニック繊維
いかがでしたでしょうか。これからぜひ、何かを購入する際には「エシカル消費」について意識してみてくださいね。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂