データで見る婚活 失敗に学ぶ〜日本の離婚理由ランキング

2019年6月の厚生労働省発表のデータによると、2018年の日本の離婚率は1.68となっております。
この数値は、離婚率=年間離婚届出件数/人口1,000人 の計算式で割出されており、
これは1,000人のうち約1.7人が離婚し、年間では20万7000組が離婚している計算になります

芸能人のスキャンダルを目にする機会も多く、離婚率が増えているようにお感じになっているかもしれませんが、
実際のところ、2002年(平成14年)に離婚率が2.0を超えたのをピークに、その後は離婚率も離婚件数も減少しているのが現状です。

参照:厚生労働省「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」

目次

  1. 離婚理由ランキング TOP10
  2. 性格の不一致って具体的にどういうこと?
  3. 性格の不一致で悲しい結果にならないために

離婚理由ランキング TOP10

それではどのような理由で離婚に至っているのか、男女別に理由を見てみましょう。

参照:裁判所|平成29年 司法統計19  婚姻関係事件数  申立ての動機別申立人別  全家庭裁判所

1位に男女共にランク入りしたのが「性格が合わない」です。
男性の場合2位とは3倍近くの開きがあり、ダントツの離婚理由となっています。
また、「精神的に虐待する」が男性で2位、女性で3位となっており、暴力や浪費といった分かりやすい離婚原因よりも、
性格の不一致、思いやりに欠ける態度や言動が揃うと離婚の可能性が高まるということなのでしょう。

性格の不一致って具体的にどういうこと?

お互いに気が合うと思ったから結婚したのでは?性格は結婚前にある程度分かるのでは?
と婚活中の方は思われるかもしれません。
実際に、こちらの記事でも、既婚女性が重視した条件で最も多かった意見が「性格」「フィーリング」「気が合う」でした。
結婚前に実際にしっかりチェックされていた方が殆どですが、それでも実際に結婚してみて初めて分かることも多い、ということなのでしょう。

「性格の不一致」には色々な要素が含まれます。
夫婦の性格のこと、生活におけるあらゆる行動指針、お金に対する考え方、家事育児のことなど。
お付き合いの段階なら、そういう考え方もあるのね、とかこの位なら我慢しよう、とどちらかが寛容に受け止めてやり過ごしてきたものが、
結婚した後に、どちらかが大幅に考え方の変化を強いられる状況に陥った時、
または、小さなことでも相違が積み重なり、我慢できる許容範囲を超えてしまった時などに「性格の不一致」に寛容でいられなくなるようです。
特に後者は実際に結婚して一緒に住んだからこそ起きることですので、結婚前に全て見抜くのはほぼ不可能でしょう。

性格の不一致で悲しい結果にならないために

「性格の不一致」を感じるできごとが多くなれば、お互いにイライラしてしまい「精神的に虐待する」ことに繋がってしまうのは自然の流れでしょう。
お互いの思いやりをなくしてしまったらもう、夫婦ではいられません。

性格というのは人それぞれで、違うのは当たり前なのです。
ですから、違うことばかりに目を向けるのではなく「どうしたら相手は喜んでくれるかな?」と、
相手がどんなことが嬉しくて、幸せだと感じるのかという考え方にシフトするようにしてみましょう。

もし、いやだな、と思うことがあったら、まぁいいかと流さず「これはできればして欲しくない」ということをちゃんと伝えることです。
このようなコミュニケーションがお付き合いの時点からきちんとできていれば、結婚後もずっと仲の良い夫婦でいられることでしょう。

監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂

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