データで見る婚活 生涯(50歳時)未婚率の推移

生涯未婚率をご存知でしょうか。
50歳になるまでに一度も結婚したことがない人を政府が統計する際に使う言葉です。
「生涯」というと一生結婚しなかった人のことと勘違いされがちですが、それもあって2019年に「生涯未婚率」から「五十歳時未婚割合」に表現が変更されました。
近年増加傾向にあるら「五十歳時未婚割合」。婚活中の方も気になるデータではないでしょうか。
その推移と増加傾向にある理由をご紹介します。

目次

  1. 五十歳時未婚割合の推移
  2. 生涯未婚のメリット
  3. 生涯未婚のデメリット
  4. 人生を楽しく生きるための結婚

五十歳時未婚割合の推移

国勢調査(2015年)によると、1970年の生涯未婚率は男性1.7%・女性3.3%と未婚の人はほぼいない状況でした。
しかし男性は1995年以降ほぼ一直線で「五十歳時未婚割合」が増加しています。
直近分の2015年では前回の2010年から3.3%ポイントも増え、男性の4人1人が50歳まで一度も結婚しないという状況に届きそうな状態です。
一方女性は1975年からほぼ横ばいの状態でした。しかし、1995ねんから上昇。
結婚願望に関するその他の調査結果から、経済面や趣向の多様化、価値観の変化など「結婚」に対する女性の考え方、環境がその推移をもたらした可能性が高いとされています。

生涯未婚のメリット

お金や時間を自由に使える

趣味や勉強、自分磨きのために結婚をしないという人も増えています。

仕事に没頭できる

結婚すると職場と家庭の2つのお座敷を行き来しなければならないといいます。
キャリアを目指す女性や、全力で仕事に取り組むために家庭に割く時間がないという男性はおひとりさまでいることがメリットと言えるでしょう。

人間関係にしがらみがない

結婚するとどうしても親戚づきあいが必要になります。そして結婚相手以外との恋愛はもちろん仕事仲間や趣味仲間との人間関係にもしがらみができるのでその点生涯未婚の方がそういったことがないのです。

生涯未婚のデメリット

周囲からの目が痛い

生涯未婚率が増加傾向にあるとはいえ、周囲からの「結婚しないの?」攻撃は避けられません。自分から望んでひとりでいることを理解してもらえない可能性もあります。

老後が孤独

デメリットとして最初に老後が浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。結婚しなければ子どもや孫との交流といったことがありません。

弱っているときに助けてくれる人がいない

老後の孤独もですが、いざ病気やけがをしたときなど心身共に弱った時に支えてくれる相手がいません。頼れるパートナーがいないため、貯蓄を充実させておくなど対策が必要になります。

人生を楽しく生きるための結婚

「五十歳時未婚割合」の推移が上昇している背景を考えてみましょう。
これまで「適齢期になったら結婚して当然」という価値観の変化が大きく影響しているのです。
「おひとりさま」のメリットとして、自分のしたいことをやりたい、自由な人生を送りたいと結婚以外の楽しみや生きがいを見つけている人が増えていると考えられます。
そして大きなデメリットも「生涯未婚」には存在します。
メリットとデメリットを踏まえてこれからの婚活や結婚生活に関してじっくり考えてみませんか。
自分の人生を楽しく生きるための選択肢ができる婚活をしていきましょう。

監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂

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