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前回、「秋冬用と春夏用服地の違い 」という事で同じウールでも加工の仕方で
春夏用にも秋冬用にもなる!という内容をトロピカルとフランネルで比べました。
前回のブログはこちら▶︎https://blog.exeojapan.com/nagasaka/?p=13204
今回はウールではなく秋冬・春夏の代表的な【原料】についてご説明します。
比べるのは【カシミヤとリネン】です。
まずは秋冬の代表カシミヤ。
画像のカシミヤヤギから取れた毛で作ります。
毛質は細く柔軟、独特のぬめりがあり、上品な光沢があることから【繊維の宝石】と呼ばれています。
なぜ秋冬物に多いかというと理由は保湿・保温に優れている素材だからです。
さらに、人気の秘訣は「軽い」ということだと思います。
重いコートやジャケットは肩が凝ってしまったりで結局着なくなってしまいますよね。
次に春夏に代表的なリネン。
画像の亜麻(あま)という草の茎から作ります。
夏に選ばれる理由は「さらっとした肌感触が特徴」「独特のフンワリとしたシワ感」が見た目にも涼しげで、吸湿・発散性に優れており、夏の大人気素材です。
洋服のシワはあまりよく捉えられることはないですが麻が好きな人は麻のシワを楽しみながらお召しになります。
シャツ単体であれば誰でも着こなせますがスーツやジャケットとなると上級者ではないと着こなしはなかなか難しいです。【世界最古の洒落者専用素材】と表現されることもあるほどです。
短い説明でしたが春夏・秋冬に選ばれる原料の違い、なんとなくお分かり頂けましたでしょうか?