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秋冬物の服地が続々入荷しております!!!と先日もARISTON(アリストン)という
イタリア製の服地をご紹介させて頂きましたが今回は【秋冬物の素材】について
簡単にご説明をさせて頂きます。
オーダースーツのデザインをお客様と決める際にご覧頂く生地のサンプル帳?
このサンプル帳がその年の「流行」と「ブランドの雰囲気」を取り入れ
NEWコレクションとしてお店に入荷致します。
・8月頃に秋冬物の入荷
・2月頃に春夏物の入荷
秋冬物と春夏物を見比べると
【生地の厚み(重み)・原料・色柄】に違いがあることがわかります。
先ず「厚み・重み」ですが、秋冬物・春夏物どちらのコレクションにも
間物(あいもの)と言われる季節問わず着れるような服地もありますが、
今回は極端に春夏物と秋冬物特有の服地でご説明を致します。
春夏物のコレクションの「TROPICALトロピカル」と呼ばれる服地をご覧下さい。
※TROPICAL(トロピカル)は生地ブランドや原料ではなく生地の種類の呼び方です。
トロピカルという言葉はいかにも夏っぽく涼しげな言葉ですが
トロピカルという言葉の意味を調べると【熱帯的である様のこと】だそうです。
服地としてのトロピカルは
【*梳毛糸 (そもうし)worsted(ウーステッド) により織られた薄地の布。】の意味。
熱帯的な暑さを少しでも涼しく❗️という意味が込められているのでしょうか。
次に春夏物の代表トロピカルに対して秋冬物の代表の「FLANNELフランネル」をご覧下さい。
【*紡毛糸(ぼうもうし) woolen(ウーレン)を主として織った、柔らかく厚めの布。】
フランネル生地の魅力には、保温性が高いことや着心地が軽いことなどが挙げられます。
特に冬はコートなどで重ね着、厚着が多いので着心地の軽さは本当に重要ですね。
寒い冬を少しでも暖かく❗️です。
トロピカルとフランネル、どちらも素材は同じ羊毛、つまりウール(wool)です。
同じウール(wool)でも糸や生地にする際の加工でこんなにも備わる
機能性・着心地が変わってくるんですね!
梳毛(そもう)は毛足の長い羊毛を、引き揃えて 短い羊毛を取り除き紡績して作るのに対して、
紡毛(ぼうもう)は粗雑で短い羊毛繊維を主体としてつくります。
梳毛(そもう)は糸の太さが均一でスラリとしています。糸の撚りは強めで
どの部分にも同じようにかかり、固く締まった感じがします。糸の表面は
滑らかで光沢感があり、織った布生地は梳毛織物と呼ばれます。
紡毛(ぼうもう)は太さは均一でなく撚りは少し甘いです。
梳毛に比べて太くて外観は粗雑に見えますが、
柔らかく起毛しやすく保温性に富んでいます。織った布生地は紡毛織物と呼ばれます。
次回は原料についてのご説明をさせて頂きます。
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