リクルートブライダル総研が公表した「婚活実態調査2019」によると、2018年に結婚した人のうち、なんと8人に1人が婚活サービスを通して結婚しています。
恋愛や結婚をしたいと考える20~40代の独身者の4人に1人が婚活サービスを利用しているのです。
マイナスイメージの婚活サービスは今やスタンダードな出会いの形にその価値を変化させました。
20~40代の未婚者の価値観
20~40代の未婚者のうち約7割は恋人がおらず、さらに、20代男性の約4割は交際経験が1度もないという調査結果があります(リクルートブライダル総研「恋愛・結婚調査2017」)。
また、結婚への認識が「しなければいけないこと」から「したいからすること」へ変わっていると感じる数値として、50歳時の未婚率は1985年時点では、男性2.6%、女性4.5%だったが、2015年時点は男性23.4%、女性14.1%と調査結果が出ています。
30年間で未婚化が進行しているのです。
恋愛至上主義ではないので、結婚をする・しないを選択ができるという価値観をもっているものの、結婚したいと思っている未婚者は9割弱いると言われています。
そして、出会いがないことを理由に約3人に1人が「結婚できない」と考えているのです。
婚活サービスに対する時代の流れ
婚活サービスを利用して結婚する人が増えたことで、少し前まで「知人の紹介」と言い換えて隠そうとしていた「婚活で出会った」ことを結婚式披露宴でも馴れ初めとして表明する方が増えてきました。
日本における20代、30代の価値観の変化を反映しているのです。
50年以上前、結婚相手との出会いは親や親戚、隣人などの周囲が相手を引き合わせる「お見合い結婚」が主流でした。
その後自由恋愛の延長に結婚がある「恋愛結婚」が広がりをみせ、1965年ごろ「お見合い結婚」と「恋愛結婚」の割合が逆転。
約50年後の今では9割が恋愛結婚となりました。(国立社会保障・人口問題研究所(社人研)「第15回出生動向基本調査」)
その後は社内恋愛や合コンでの出会いが主流となっていきます。
積極的に出会いを求める方向に舵を切った結婚相手との出会い方。そこにまた変化の兆しが現れています。
4人に1人が婚活
2018年に結婚した人のうち8人に1人が婚活サービスを通して結婚しています。
恋愛や結婚をしたいと考える20~40代の独身者の4人に1人が婚活サービスを利用しているのです。
2018年に結婚した人の中で、合コンを利用したことがある人の割合は19.0%。
婚活サービスを利用した人の割合は32.3%(リクルートブライダル総研「婚活実態調査2019」)。
社内恋愛や合コンの出会いが主流だったところから、婚活サービスへ大きく数字が変動していることがわかります。
結婚した人が一番利用していた婚活サービスはネット婚活です。
スマホを使っていつでも簡単にお相手のプロフィールを検索でき、やり取りを重ねてから実際に会うので、婚活に興味を持つ方のニーズに合致したのでしょう。
合コンのように必ずしも結婚を目的としていない出会いより、お互いの目的が結婚に向いており、趣向の合う二人が出会えるようにお膳立てされている婚活サービスを介して出会い、そこから恋愛をして結婚することがスタンダードな時代が到来したと言っても過言ではないでしょう。