日本人の愛情表現
2014年9月26日(金)
カテゴリー:日常のあれこれ
いいなと思っている人から、「月が綺麗ですね」っていうメールが来たら、
あなたなら、どう返答しますか?
実はこれ、告白のメッセージなんです。
夏目漱石が英語の先生をしていた時、
生徒が「I love you」を、「あなたを愛しています」 と訳したのを聞いて、
「日本人はそんなことは言わない。 『月が綺麗ですね』 とでも訳しておきなさい」
と言ったことに由来しています。
現代はレスポンスが早い時代なので、恋愛もスピード感が必要とされます。
手紙よりはメール、メールよりはLINEを上手に使いこなす人が、
有能で忙しく、たくさんの人からアプローチを受けるような人を射止めます。
画像やスタンプで一瞬にして伝わるコミュニケーションが主流なので、
遠回りな言い方をするような人は、伝わらずに置いて行かれてしまうのです。
そんな時代だからこそ、夏目漱石のように行間を読ませるタイプの男性を、
余すことなく理解できる女性は貴重です。
一方、男性で、「自分は朴訥で寡黙なタイプだから」 ということを大義名分に、
愛情をきちんと伝えなかったり、言葉を返さなかったりする人がいますが、
直接的な愛情表現を暗喩に例えるのと、面倒で避けてしまうのとは全く違います。
二葉亭四迷は、「I love you」を、「私、死んでもいいわ」と訳したそうです。
「愛してる」よりもずっと気持ちが伝わる言葉、あなたならどう表現するでしょうか。
新宿サロン 堀田里奈