Category:その他
こんにちは。
エクシオジャパン横浜本社の伊藤です。
かつて野島伸司さんの『世紀末の詩』というドラマが好きで毎週楽しみに観ていました。
出演者は、竹之内豊さん・山崎努さん・木村佳乃さんなど豪華キャストに加え、1話完結で毎回旬な役者がゲスト主演という形式でした。
そのうちの1話が、私の好きなチャップリンの『街の灯』をモチーフにしたお話がありました。
斉藤洋介さん演じる冴えない中年は、1人の美しい娘(遠山景織子さん)を愛していました。
娘は病気で目が見えません。
中年は、彼女の手術代を稼ぐ為に、本業の仕事に加え、ピエロ
(ストリートでパントマイム→この設定もチャップリンのオマージュか?)のアルバイトをしていました。
娘は、目の不自由な自分に献身的に尽くし愛してくれる男を星の王子様に重ねていました。
男は娘にポロポーズし、娘はそれを受け容れました。
男も娘も幸せだったのかもしれません。
それでも男は、娘に光を与えたかったのです。
月日は流れ、いよいよ手術です。
医者が娘に聞きました。
目が見えるようになったら何が見たいか?と。
娘は鏡だと答えました。
一番先に見たいものは…
自身の目となり尽くし愛してくれている男ではなく彼女自身でした。
それを偶然耳にしてしまった山崎努は言いました。
「彼女は見えないからこそ純粋だった
人間はとてもまぶしい瞬間にとても大事なものを見失う。。。」
手術は無事成功。
病室にて鏡で自分自身の顔を見る娘。
遠山景織子さん、確かに美しいですね
そこへ仕事を終えた冴えない中年星の王子様 斉藤洋介さん登場
中年男は手術成功に大喜び
ここからですチャップリンの『街の灯』との違いは。
ここではっきり娘は中年男に言ってしまうのです。
想像していた方と違う、と。そして明確な落胆。
そして極め付けは、手術を成功させた若いイケメンドクターから食事の誘いの電話が・・・
そりゃ、遠山景織子さんほどのべっぴんさんなら誘うでしょう。
デート中、イケメンドクターが聞きました。
一緒に病院に来てる方(中年男)はどなたですか
美しい娘は答えました。
福祉のボランティアの方です、と。
そして美しい娘は若くてイケメンでお金持ちのドクターと結婚したのです。
チャップリンの映画『街の灯』では、娘が浮浪者を恩人だと知るシーンで終わり、オーディエンスに、
その後を提示しないことで、考えさせられる演出でしたが、
野島伸司さんのドラマ『世紀末の詩』では、人間(の欲)とはこういうものぞ!!という結末まで提示していました。
本当に大切なものは見えないのかもしれません。
また、見えない方が良いこともあるのかもしれません。
そして、心の目をひらけば、見えないものが見えてくるのかもしれません。
エクシオのパーティーにご参加いただく際には、双眼とお客様ご自身の心の目でお相手の心の中を覗いてみて下さい。
そして時には、心の目隠しも