保育士試験
過去問題
令和4年度(後期)
保育実習理論 令和4年度(後期)
次の曲の伴奏部分として、A~Dにあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | イ | ア | イ | ウ |
3 | イ | エ | エ | ア |
4 | ウ | ア | エ | イ |
5 | ウ | エ | ア | ア |
次のA~Dの音楽用語の意味を【語群】から選んだ場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A decresc.
- B sf
- C 8va alta
- D accelerando
【語群】
- ア だんだん弱く
- イ だんだんゆっくり
- ウ 静かに
- エ 自由に
- オ 8度低く
- カ 今までより速く
- キ 特に強く
- ク 8度高く
- ケ だんだん速く
- コ とても強く
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | ウ | ク | オ |
2 | ア | キ | ク | ケ |
3 | イ | キ | エ | カ |
4 | イ | コ | カ | エ |
5 | ウ | コ | オ | ケ |
次の楽譜から属七の和音(ドミナントセブンス)を抽出した正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 | ① | ② | ④ |
2 | ① | ③ | ⑤ |
3 | ② | ④ | ⑤ |
4 | ② | ⑤ | ⑥ |
5 | ③ | ⑤ | ⑥ |
①Gm₇ G音を根音にした属七の和音です。G・B♭・D・Fが基本でDを省略、Gを転回しています。
②G₇ G音を根音にした属七の和音です。G・B・D・Fが基本でDを省略、Gを転回しています。
③F#ⅾim F・A・C・E♭の属七の和音です。
④F₇ F音を根音にした属七の和音です。F・A・C・E♭の基本形です。
⑤E₇ E音を根音にした属七の和音です。E・G・B♭・Cが基本形でGを省略しています。
⑥E♭m₇ E♭を根音にした属七の和音です。E♭・G・B♭・Cが基本形でGを省略しています。
次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこで完全5度下げて歌うことにした。その場合、A、B、Cの音は、伴盤の①~⑳のどこを弾くか、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ⑫ | ⑰ | ⑪ |
2 | ⑫ | ⑮ | ⑩ |
3 | ➇ | ⑬ | ⑦ |
4 | ⑩ | ⑬ | ➇ |
5 | ⑩ | ⑮ | ⑨ |
次のリズムは、ある曲の歌い始めの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません
1 | スキーの歌(文部省唱歌 作詞:林柳波 作曲:橋本国彦) |
2 | 浜千鳥(作詞:鹿島鳴秋 作曲:弘田龍太郎) |
3 | ほたるの光(日本語詞:稲垣千頴 スコットランド民謡) |
4 | おぼろ月夜(文部省唱歌 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一) |
5 | たきび(作詞:巽聖歌 作曲:渡辺茂) |
次の文のうち、適切な記述を一つ選びなさい。
1 | 唱歌「桃太郎」の作曲者は、山田耕筰である。 |
2 | サンバは、アフリカの民族音楽である。 |
3 | 2音でできている「わらべうた」は、上の音で終わることが多い。 |
4 | ワルツは、2拍子の踊りの音楽である。 |
5 | ニ長調の階名「ソ」は、音名「ト」である。 |
「桃太郎」の作曲者は岡野貞一です。
2 不適切です。
サンバはブラジルの民族音楽です。
3 適切です。
4 不適切です。
ワルツは3拍子です。
5 不適切です。
ニ長調の階名「ソ」は、音名「イ」です。
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」のオ「表現」の(ウ)「内容の取扱い」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 身近な自然や身の回りの( A )に関わる中で、( B )や心が動く経験が得られるよう、諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや( C )を用意するなど保育の環境を整えること。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 玩具 | 創造性 | 素材 |
2 | 事物 | 発見 | 素材 |
3 | 事物 | 創造性 | 素材 |
4 | 玩具 | 発見 | 教材 |
5 | 事物 | 創造性 | 教材 |
B:発見
C:素材
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容
オ 表現
(ウ) 内容の取扱い
① 子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。
② 子どもが試行錯誤しながら様々な表現を楽しむことや、自分の力でやり遂げる充実感などに気付くよう、温かく見守るとともに、適切に援助を行うようにすること。
③ 様々な感情の表現等を通じて、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる時期であることに鑑み、受容的な関わりの中で自信をもって表現をすることや、諦めずに続けた後の達成感等を感じられるような経験が蓄積されるようにすること。
④ 身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や心が動く経験が得られるよう、諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の環境を整えること。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
- 主任のM保育士と新任のR保育士は、2歳児Gちゃんが床で描画する様子を見ながら話をしています。
- R保育士: 手にクレヨンを持って、手首はあまり動かさずに、( A )全体を動かして線描をしていますね。
- M保育士: 弓なりに描く( B )線や上下に描く縦線が特徴的ですね。この時期の発達過程の特徴的な描き方として( C )がきとも言いますが、他の言い方をする場合もあります。
- R保育士: ( D )ですね。クレヨンを握り持ったり、指の間にはさんだりして、色々な描き方をしていますね。それぞれの子が、どのように描いているか、これからじっくり見守っていきたいと思います。
【設問】
( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 指 | 輪郭 | ひとふで | スクリブル |
2 | 腕 | 弧 | ひとふで | フィンガー・ペインティング |
3 | 腕 | 弧 | なぐり | スクリブル |
4 | 腕 | 輪郭 | なぐり | フィンガー・ペインティング |
5 | 指 | 輪郭 | なぐり | スクリブル |
B:弧
C:なぐり
D:スクリブル
次の牛乳パックを材料とした手作りの紙の製作方法の一例に関する記述として( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ① 牛乳パックを2、3日、水に漬け、パックを柔らかくすると同時に、表面の防水のコーティング(シート)を剥がす。
- ② 牛乳パックを取りだして細かくちぎり、( A )と一緒にミキサーにかけてドロドロにする。
- ③ ドロドロを、水の入った広めの容器の中に入れてよく混ぜ、巻きすの上に置いた( B )に流し入れてすく。
- ④ これを平らな板の上に置き、( B )をはずし、巻きすごと裏返す。
- ⑤ 水気をしぼり、巻きすをはずす。( C )で水気をきって、その上から( D )を当てて乾燥させる。
【語群】
- ア 水
- イ 小麦粉
- ウ ボウル
- エ すき型枠
- オ タオル
- カ ガスバーナー
- キ アイロン
- ク 金網
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | ウ | オ | キ |
2 | ア | ウ | カ | ク |
3 | ア | エ | オ | キ |
4 | イ | エ | オ | ク |
5 | イ | エ | カ | キ |
B:エ すき型枠
C:オ タオル
D:キ アイロン
次の文は、色彩に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
赤み、青み、緑みなどの色みのことを( A )といい、これは( B )が持っている性質の一つである。
( A )環とは、図のように色を環状に配置したもので、色みが自然な階調で循環するように表されている。
( C )とは、( A )環で 180°離れた位置にある色同士のことである。絵の具の( C )同士を混ぜると、黒、灰色などに近い色になる。
図において、赤の( C )は、( D )である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 彩度 | 有彩色 | 補色 | 空色 |
2 | 純色 | 無彩色 | 純色 | 空色 |
3 | 色相 | 純色 | 混色 | 空色 |
4 | 彩度 | 無彩色 | 純色 | 青緑 |
5 | 色相 | 有彩色 | 補色 | 青緑 |
B:有彩色
C:補色
D:青緑
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳児クラス担当のL保育士は、友達同士の対話が豊かになってきた様子を見て、子どもの手にちょうどよい大きさの封筒を使用すれば、人形を作り、人形劇遊びができるのではないかと考えた。
ある日、朝の挨拶の際に、手作りの封筒人形が保育士役を演じる様子を見せたところ、子ども達は関心を持ち、人形をつくってみたいと言った。
【設問】
次のうち、保育士の今後の対応として、「保育所保育指針」と照らし合わせて適切ではないものを一つ選びなさい。
1 | 様々な色に気付くよう、多色のペンやシールを用意した。 |
2 | 人形を使って演じる際に、生活や遊びの中で触れた出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう機会にしたいと考え、自分の人形をつくることを提案した。 |
3 | 「かいたりつくったりすること」を楽しめるよう、描く用具や切る用具、貼る材料や用具を設定した。 |
4 | 人形劇を体験させるために、保育士が誕生会での上演と演じるお話を決め、繰り返しセリフの練習を行った。 |
5 | 自分のイメージを動きで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさが味わえるよう、保育室内に舞台となる環境を設定した。 |
2 適切です。
3 適切です。
4 不適切です。
「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」イ「人間関係」(ウ)「内容の取扱い」を参照に保育士が決めるのではなく、子ども達自身が何をするかなどを考えて、保育士が援助しながら子ども達で決めることが大切です。
5 適切です。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育士が5歳児達と手作りのすごろくで遊ぼうとしています。保育士は、いくつかの展開図を描いてサイコロを作ろうとしましたが、一つだけサイコロにならないものがありました。
【設問】
次の図1~5の中からサイコロを作ることができない展開図を一つ選びなさい。
※のりしろは、この場合考慮しない。
1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 |
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の(2)「ねらい及び内容」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して( A )の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが( B )を満たして( C )遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 感性 | 学習意欲 | 自由に |
2 | 感性 | 探索意欲 | 系統的に |
3 | 感覚 | 学習意欲 | 自由に |
4 | 感覚 | 探索意欲 | 自由に |
5 | 感覚 | 学習意欲 | 系統的に |
B:探索意欲
C: 自由に
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
1 乳児保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容
ウ 身近なものと関わり感性が育つ
(ウ) 内容の取扱い
① 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。
② 乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにすること。
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」のエ「言葉」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。
- B 絵本や紙芝居を楽しみ、簡単な言葉を繰り返したり、模倣をしたりして遊ぶ。
- C 親しみをもって日常の挨拶をする。
- D 生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | 〇 | × | × | × |
4 | × | 〇 | × | × |
5 | × | × | 〇 | 〇 |
B 不適切です。
「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「1歳以上3歳未満児の保育に関するねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」のエ「言葉」の記述です。
C 適切です。
D 適切です。
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
(2) ねらい及び内容
エ 言葉
(イ) 内容
① 保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもち、親しみをもって聞いたり、話したりする。
② したり、見たり、聞いたり、感じたり、考えたりなどしたことを自分なりに言葉で表現する。
③ したいこと、してほしいことを言葉で表現したり、分からないことを尋ねたりする。
④ 人の話を注意して聞き、相手に分かるように話す。
⑤ 生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
⑥ 親しみをもって日常の挨拶をする。
⑦ 生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。
⑧ いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。
⑨ 絵本や物語などに親しみ、興味をもって聞き、想像をする楽しさを味わう。
⑩ 日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
大学生のQさんは、保育実習のオリエンテーションに行った際に、保育所の実習指導者と話をして、実習の後半に、指導計画を立案し実践することになった。そこで、保育所における指導計画を立案する際の留意点を整理することにした。
【設問】
次の文のうち、保育所における指導計画を立案する際の留意点として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 現在の子どもの育ちや内面の状態を理解する。
- B 子どもの発達過程を見通す。
- C 養護と教育の視点から子どもの体験する内容を具体的に設定する。
- D 園行事のねらいと内容を設定した上で、それに子どもの活動や生活の流れを合わせる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | × | × |
B 適切です。
C 適切です。
D 不適切です。
「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」を参照に、子どもの活動や生活の流れに合わせて園行事のねらいと内容を設定します。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
P保育所のS保育士は、2歳児クラスを担当する勤務2年目になる若手の保育士である。勤務初年度は同じクラスを担当するベテラン保育士が保護者の対応を主に行っていた。S保育士は、2年目となり、少しずつ保護者への対応を担うようになってきた。しかし、保育所の方針に頻繁に苦情を訴えてくる保護者や子どもへのしつけや言葉がけが乱暴に感じられる保護者もおり、S保育士は、現在保護者対応について悩みを抱えている。
【設問】
次のP保育所やS保育士の行動のうち、守秘義務の観点から適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A S保育士は、対応が難しい保護者からの相談内容にどう対応してよいかわからずイライラしてしまい、気持ちを落ち着かせるために自分の母親にその内容を話す。
- B 保護者からの相談が、子どもへの不適切なしつけを疑うような内容だった時、S保育士はその内容を施設長に話す。
- C P保育所は、第三者評価の際に、保護者からの相談内容や対応方法を記録していた日誌を、評価者に見せる。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × |
4 | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × |
部外者の母親に話すことは守秘義務に反します。
B 適切です。
C 適切です。
次の文のうち、クラスの子どもたちに絵本の読み聞かせをする際の留意点として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 絵本を読む時の読み手の背景は、子どもが絵本に集中できるようにシンプルな背景がよい。
- B 絵本は、表紙や裏表紙にも物語が含まれることがあることを理解しておく。
- C 子どもが絵本の世界を楽しめるように、保育士は絵本のストーリーや展開をよく理解しておく。
- D 絵本を読み終えたら、子どもが絵本の内容を正確に記憶できているかが重要であるため、直ちに質問して確認する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | × |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | × | 〇 |
B 適切です。
C 適切です。
D 不適切です。
楽しむことが大切なので、内容を確認することは必要ありません。
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の(1)「基本的事項」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この時期においては、運動機能の発達により、基本的な動作が一通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになる。理解する語彙数が急激に増加し、知的興味や関心も高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、( A )遊びや( B )活動も見られるようになる。これらの発達の特徴を踏まえて、この時期の保育においては、( C )と集団としての活動の充実が図られるようにしなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 集団的な | 一斉 | 個の支援 |
2 | 集団的な | 協同的な | 個の成長 |
3 | ごっこ | 協同的な | 個の支援 |
4 | 集団的な | 一斉 | 個の成長 |
5 | ごっこ | 一斉 | 個の支援 |
B:協同的な
C:個の成長
保育所保育指針より抜粋
第2章 保育の内容
3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
(1) 基本的事項
ア この時期においては、運動機能の発達により、基本的な動作が一通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになる。理解する語彙数が急激に増加し、知的興味や関心も高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集団的な遊びや協同的な活動も見られるようになる。これらの発達の特徴を踏まえて、この時期の保育においては、個の成長と集団としての活動の充実が図られるようにしなければならない。
イ 本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。
ウ 本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留意が必要である。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設で実習中のYさんは、配属先の施設に入所している高校生のZ君(18 歳、男児)が、担当のH保育士に「生きていても仕方がない」「将来特にやりたいことなんかない」と自暴自棄に話していたのを耳にした。Z君は家族や親族からの支援は期待できないと職員から情報を得ている。実習指導者からZ君の自立支援について考えてみるよう指導を受けた。
【設問】
次のうち、Z君の自立に向けて検討した結果として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 「そんな甘い考えでは自立できない」と自覚を促す。
- B 「退所後も自立できるまで責任もって面倒みるよ」と個人的な支援を約束する。
- C 進路選択に必要な資料等を提供し、十分に話し合う。
- D 本人の意向をふまえ措置延長の必要性について検討する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | × | × |
3 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | 〇 | 〇 |
気持ちに寄り添うことが大事なので、非難するような言葉がけは不適切です。
B 不適切です。
個人的な支援を約束するのではなく、関係機関等と連携をとり、支援することが大切です。
C 適切です。
D 適切です。
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
新任職員のGさん(男性)は、大学を卒業して、児童養護施設に勤めた。着任して3か月が経ったころ、K君(中学2年生)から馬鹿にされる発言を繰り返されるようになった。困惑しつつもGさんは、K君に馬鹿にするのをやめるように話すが、K君は全く気に留めない。それどころか言動がエスカレートしてしまった。Gさんは馬鹿にされることにとても腹が立ってきたが、その感情をどう処理してよいのか、わからない状態であった。
【設問】
次のうち、施設管理者等が取るべきGさんへの対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
1 | 施設長、基幹的職員などにいつでも相談できる体制を確立する。 |
2 | Gさんの成長を図るためにひとりで問題を解決させる。 |
3 | スーパービジョンを実施する。 |
4 | K君に関するアセスメントを共有する。 |
5 | アンガーマネジメント等の研修を受けることを提案する。 |
2 不適切です。
Gさんは自分の感情をどうすればよいかわからない状態なので、ひとりで解決することは不適切です。相談できる環境が必要です。
3 適切です。
4 適切です。
5 適切です。
B:キ スファルツァート 特に強く
C:ク オッターヴァ・アルタ 8度高く
D:ケ アッチェレランド だんだん速く