保育士試験
過去問題
令和3年度(前期)
子どもの食と栄養 令和3年度(前期)
問1
次の文のうち、「食生活指針」(平成 28 年:文部科学省、厚生労働省、農林水産省)の「食生活指針の実践」に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 | 日本の気候・風土に適している米などの穀類を利用しましょう。 |
2 | 栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。 |
3 | 普段から体重を量り、食事量に気をつけましょう。 |
4 | 塩辛い食品を控えめに、食塩は1日 10 g 未満にしましょう。 |
5 | 飲酒はほどほどにしましょう。 |
正解は4
問2
次の【Ⅰ群】の栄養素と、【Ⅱ群】の文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- A 炭水化物
- B たんぱく質
- C 脂質
- D ビタミン
- E ミネラル
【Ⅱ群】
- ア 水には溶けないが、有機溶媒には溶ける性質をもつ。
- イ 体液中では細胞内の浸透圧維持等に関与している。
- ウ 水溶性と脂溶性の2種類に分類される。
- エ 糖質と食物繊維に分類される。
- オ アミノ酸がペプチド結合で連なった高分子化合物である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | イ | オ | ウ | エ | ア |
2 | エ | ウ | ア | イ | オ |
3 | エ | オ | ア | ウ | イ |
4 | オ | ア | エ | ウ | イ |
5 | オ | エ | ウ | イ | ア |
正解は3
A…炭水化物
エ 糖質と食物繊維に分類 されます。
B…たんぱく質
オ 三大栄養素の一つです。アミノ酸がペプチド結合で連なった高分子化合物 です。
C…脂質
ア 三大栄養素の一つで水には溶けないが、有機溶媒には溶ける性質です。
D…ビタミン
ウ 水溶性と脂溶性の2種類に分類されます。
E…ミネラル
イ 体液中では細胞内の浸透圧維持等に関与します。
エ 糖質と食物繊維に分類 されます。
B…たんぱく質
オ 三大栄養素の一つです。アミノ酸がペプチド結合で連なった高分子化合物 です。
C…脂質
ア 三大栄養素の一つで水には溶けないが、有機溶媒には溶ける性質です。
D…ビタミン
ウ 水溶性と脂溶性の2種類に分類されます。
E…ミネラル
イ 体液中では細胞内の浸透圧維持等に関与します。
問3
次のうち、食品とその原料として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
<食品> <原料>
- A きな粉 ―――― 小麦
- B 白玉粉 ―――― 大豆
- C バター ―――― 牛乳
- D こしあん ――― 小豆
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A C |
3 | B C |
4 | B D |
5 | C D |
正解は5
A… 誤り
きな粉の原料は大豆です。
B…誤り
白玉粉 原料は米です。
C…正しい
記述通りです。
D…正しい
記述通りです。
きな粉の原料は大豆です。
B…誤り
白玉粉 原料は米です。
C…正しい
記述通りです。
D…正しい
記述通りです。
問4
次の図は、和食の献立の基本形である「一汁三菜」の食器の並べ方である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 副菜 | 主食 | 副菜 | 主菜 | 汁物 |
2 | 主菜 | 主食 | 副菜 | 副菜 | 汁物 |
3 | 副菜 | 主食 | 主菜 | 汁物 | 副菜 |
4 | 副菜 | 汁物 | 副菜 | 主菜 | 主食 |
5 | 主菜 | 汁物 | 副菜 | 副菜 | 主食 |
正解は1
A 副菜 D 主菜
C 副菜
B 主食 E 汁物
左手前にご飯、右手前に汁物を置きます。
おかずは奥に置き、左から副菜・副々菜・主菜の順番で並べるのが正しい配膳です。
C 副菜
B 主食 E 汁物
左手前にご飯、右手前に汁物を置きます。
おかずは奥に置き、左から副菜・副々菜・主菜の順番で並べるのが正しい配膳です。
問5
次の表は、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年:厚生労働省)に示されている「離乳の進め方の目安」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句および数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 1 | 1 | 下あご | 歯ぐき |
2 | 1 | 2 | 上あご | 前歯 |
3 | 2 | 2 | 下あご | 歯ぐき |
4 | 2 | 3 | 上あご | 歯ぐき |
5 | 2 | 3 | 下あご | 前歯 |
正解は4
A…「2」
B…「3」
C…「上あご」
D…「歯ぐき」
「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年:厚生労働省)参照。
B…「3」
C…「上あご」
D…「歯ぐき」
「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年:厚生労働省)参照。
問6
次の文のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年:厚生労働省)に示されているベビーフードを利用する際の留意点に関する記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A ベビーフードの食材の大きさ、固さ、とろみ、味付け等を、離乳食を手づくりする際の参考にする。
- B 不足しがちな鉄分の補給源として、レバーは適さない。
- C 主食を主とした製品を使う場合には、野菜やたんぱく質性食品の入ったおかずや、果物を添えるなどの工夫をする。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | × |
4 | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × |
正解は2
A…適切です。
記述通りです。
B…不適切です。
不足しがちな鉄分の補給源として、レバーは適しています。
C…適切です。
記述通りです。
「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年:厚生労働省)参照。
記述通りです。
B…不適切です。
不足しがちな鉄分の補給源として、レバーは適しています。
C…適切です。
記述通りです。
「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年:厚生労働省)参照。
問7
次の文のうち、幼児期の摂食機能と食行動に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 摂食機能の発達過程では、手づかみ食べが上達し、目と手と口の協働ができていることによって、食器・食具が上手に使えるようになっていく。
- B スプーンの握り方は、手のひら握りから鉛筆握りへと発達していく。
- C 2歳頃には、箸を使って自分で上手に食べられるようになる。
- D 「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)によると、「現在子どもの食事について困っていること」(回答者:2~6歳児の保護者)で、「遊び食べをする」と回答した者は、子どもの年齢が高くなるにつれて減少する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | × | × |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
5 | × | × | 〇 | × |
正解は2
A…適切です。
B…適切です。
C…不適切です。
箸を使って自分で上手に食べられるようになるのは、5~6歳からです。
D …適切です。
B…適切です。
C…不適切です。
箸を使って自分で上手に食べられるようになるのは、5~6歳からです。
D …適切です。
問8
次の文のうち、学校給食に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 | 日本の学校給食の起源は、明治時代に私立小学校で貧困児童を対象に無料で給食を実施したこととされている。 |
2 | 「平成 30 年度学校給食実施状況等調査」(文部科学省)では、小学校の学校給食の実施率は、約 70%である。 |
3 | 学校給食のない日は、ある日に比べて、児童生徒のカルシウム摂取量が少ない。 |
4 | 「学校給食法」の「学校給食の目標」の一つに、「我が国や各地域の優れた伝統的な食文化につい ての理解を深めること」があげられている。 |
5 | 「学校給食法」において、学校給食とは、学校給食の目標を達成するために、義務教育諸学校に おいて、その児童または生徒に対し実施される給食をいう。 |
正解は2
1…適切です。
学校給食の始まりは、1889(明治22)年に山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の大督寺境内にあった私立忠愛小学校において、生活が苦しい家庭の児童を対象に、無料で学校給食を実施したことが起源と考えられています。
2…不適切です。
小学校の学校給食の実施率は、99.1%です。
3…適切です。
4…適切です。
「学校給食法」(平成20年6月18日法律第73号)参照。
5…適切です。
学校給食の始まりは、1889(明治22)年に山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の大督寺境内にあった私立忠愛小学校において、生活が苦しい家庭の児童を対象に、無料で学校給食を実施したことが起源と考えられています。
2…不適切です。
小学校の学校給食の実施率は、99.1%です。
3…適切です。
4…適切です。
「学校給食法」(平成20年6月18日法律第73号)参照。
5…適切です。
問9
次の文のうち、学童期の身体の発達の特徴と食生活に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。
1 | 学童期後半からの身長・体重の急激な発育を、第一発育急進期という。 |
2 | 「平成 30 年度学校保健統計」(文部科学省)によると、学童期後半(9~ 11 歳)の男児では、肥満傾向児(肥満度 20%以上の者)が約3割である。 |
3 | 永久歯は、8歳前後に生えそろう。 |
4 | 「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」(厚生労働省)では、学童期の年齢区分は6~8歳、9~11 歳の2区分となっている。 |
5 | 「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成 16 年:厚生労働省)では、学童期に育てたい「食べる力」として、「食事のバランスや適量がわかる」をあげている。 |
正解は5
1…不適切です。
正しくは「第二次発育急進期」です。
2…不適切です。
学童期後半(9~11歳)の男児では、肥満傾向児(肥満度20%以上の者)は約1割です。
3…不適切です。
永久歯が生えてくるのは6歳頃。すべて生えそろうのは15歳ぐらいです。
4…不適切です。
学童期の年齢区分は、「6~7歳」「8~9歳」「10~11歳」の3区分です。
5…適切です。
正しくは「第二次発育急進期」です。
2…不適切です。
学童期後半(9~11歳)の男児では、肥満傾向児(肥満度20%以上の者)は約1割です。
3…不適切です。
永久歯が生えてくるのは6歳頃。すべて生えそろうのは15歳ぐらいです。
4…不適切です。
学童期の年齢区分は、「6~7歳」「8~9歳」「10~11歳」の3区分です。
5…適切です。
問10
次の文のうち、妊娠中の食事に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A サバは、食物連鎖によって水銀を多く含むため、妊娠中に食べる場合は注意が必要である。
- B 魚は一般に、良質なたんぱく質や不飽和脂肪酸を多く含むため、妊娠期の栄養バランスに欠かせないものである。
- C 妊娠中は、リステリア菌に感染しやすくなるため、ナチュラルチーズや生ハムは避ける。
- D ビタミンAは妊娠中に必要量が増すため、妊娠前からレバーやサプリメントの継続的な摂取が望ましい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | 〇 | × |
4 | × | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | × | 〇 |
正解は4
A…不適切です。
メカジキ、ミナミマグロ、キンメダイなどの魚は、水銀の含有量が多い可能性があり注意が必要であるが、サバ、アジ、サケ、サンマなどの魚は、特に注意の必要はない。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…不適切です。
ビタミンAは、妊娠初期に過剰摂取すると胎児に先天異常が生じる恐れがあるため、摂りすぎないようこころがけましょう。(野菜に含まれる植物性のビタミンAは沢山摂取しても問題ありません)
メカジキ、ミナミマグロ、キンメダイなどの魚は、水銀の含有量が多い可能性があり注意が必要であるが、サバ、アジ、サケ、サンマなどの魚は、特に注意の必要はない。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…不適切です。
ビタミンAは、妊娠初期に過剰摂取すると胎児に先天異常が生じる恐れがあるため、摂りすぎないようこころがけましょう。(野菜に含まれる植物性のビタミンAは沢山摂取しても問題ありません)
問11
次の文のうち、健康と食生活に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 「平成 30 年国民健康・栄養調査報告」(厚生労働省)によると、20 歳代女性のやせの割合は約5%である。
- B 国民健康づくり運動である「健康日本 21(第二次)」では、健康寿命の延伸・健康格差の縮小の実現に関する目標が示されている。
- C 「和食」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。
- D 生活習慣病予防対策の一つとして、「食生活指針」(平成 28 年:文部科学省、厚生労働省、農林水産省)が策定されている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | × | × | × |
3 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | 〇 | × |
正解は3
A…不適切です。
20歳代のやせの割合は、約20%です。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
20歳代のやせの割合は、約20%です。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
問12
次の文のうち、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成 16 年:厚生労働省)の3歳以上児の食育のねらいとその内容として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
<ねらい> <内容>
A 食と健康 ――――――― 食事の際には、安全に気をつけて行動する。
B 食と人間関係 ――――― 食材にも旬があることを知り、季節感を感じる。
C 食と文化 ――――――― 地域のお年寄りや外国の人など様々な人々と食事を共にする中で、親しみを持つ。
D いのちの育ちと食 ――― 食べ物を皆で分け、食べる喜びを味わう。
(組み合わせ)
1 | A B |
2 | A D |
3 | B C |
4 | B D |
5 | C D |
正解は2
A…適切です。
記述通りです。
B…不適切です。
「食と文化」に関する記述です。
C…不適切です。
「食と人間関係」に関する記述です。
D…適切です。
記述通りです。
「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成 16 年:厚生労働省)
記述通りです。
B…不適切です。
「食と文化」に関する記述です。
C…不適切です。
「食と人間関係」に関する記述です。
D…適切です。
記述通りです。
「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成 16 年:厚生労働省)
問13
次の文のうち、「第3次食育推進基本計画」(平成 28 年:農林水産省)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 重点課題の一つに、「高齢者世代を中心とした食育の推進」がある。
- B 基本的な取組方針の一つに、「食に関する感謝の念と理解」が定められている。
- C 食育の推進の目標の一つに、「ゆっくりよく噛んで食べる国民の割合の増加」がある。
- D 食育の総合的な促進に関する事項の一つに、「生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等」がある。
- E 食育の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項の一つに、「国による推進計画の作成等とこれに基づく施策の促進」がある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
正解は4
「第3次食育推進基本計画」(平成 28 年:農林水産省)参照。
A…不適切です。
「若い世代を中心とした食育の推進」が正しいです。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
E…不適切です。
「地方公共団体による推進計画の作成等とこれに基づく施策の促進」が適切です。
A…不適切です。
「若い世代を中心とした食育の推進」が正しいです。
B…適切です。
記述通りです。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
E…不適切です。
「地方公共団体による推進計画の作成等とこれに基づく施策の促進」が適切です。
問14
次の文のうち、食中毒予防に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A ノロウィルスの予防として、二枚貝などの食品の場合は、中心部が 85 ~ 90℃で 90 秒以上の加熱が有効である。
- B 乳児ボツリヌス症予防のために、3歳未満の乳児にはちみつは与えない。
- C 腸管出血性大腸菌の主な原因食品として、生肉があげられる。
- D 菜園で収穫したじゃがいもを調理する場合は、芽や緑化した部分を切除し、未成熟で小さいじゃがいもは使用しない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
3 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
4 | × | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × | × |
正解は3
A…適切です。
記述通りです。
B…不適切です。
乳児ボツリヌス症予防のために、1歳未満の乳児にはちみつは与えません。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
ボツリヌス症とはボツリヌス菌が産生した毒素によって引き起こされる病気です。ボツリヌス毒素は神経麻痺を引き起こします。そのため、発症すると体のさまざまな部位に麻痺症状が現れます。
記述通りです。
B…不適切です。
乳児ボツリヌス症予防のために、1歳未満の乳児にはちみつは与えません。
C…適切です。
記述通りです。
D…適切です。
記述通りです。
ボツリヌス症とはボツリヌス菌が産生した毒素によって引き起こされる病気です。ボツリヌス毒素は神経麻痺を引き起こします。そのため、発症すると体のさまざまな部位に麻痺症状が現れます。
問15
次の【Ⅰ群】の「こ食」の種類と、【Ⅱ群】のその内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- A 子食
- B 個食
- C 孤食
- D 固食
【Ⅱ群】
- ア 一人で食べる。
- イ 子どもだけで食べる。
- ウ 同じ物ばかり食べる。
- エ 複数で食卓を囲んでいても食べているものがそれぞれ違う。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | ア | エ | イ | ウ |
3 | イ | ウ | ア | エ |
4 | イ | エ | ア | ウ |
5 | ウ | イ | エ | ア |
正解は4
A…子食
イ 子どもだけで食べることをいいます。
B…個食
エ 複数で食卓を囲んでいても食べているものがそれぞれ違うことをいいます。
C…孤食
ア 一人で食べることをいいます。
D…固食
ウ 同じ物ばかり食べることをいいます。「こしょく」とは生活環境が変わり、食生活が変わり、家族が揃うことがなくなった日本に現れた食事形態です。人間は「共食」をする動物です。家族で食卓を囲むことは、協調性や社会性を育て、しつけの場であり生活習慣病や偏食防止にもつながります。
イ 子どもだけで食べることをいいます。
B…個食
エ 複数で食卓を囲んでいても食べているものがそれぞれ違うことをいいます。
C…孤食
ア 一人で食べることをいいます。
D…固食
ウ 同じ物ばかり食べることをいいます。「こしょく」とは生活環境が変わり、食生活が変わり、家族が揃うことがなくなった日本に現れた食事形態です。人間は「共食」をする動物です。家族で食卓を囲むことは、協調性や社会性を育て、しつけの場であり生活習慣病や偏食防止にもつながります。
問16
次の文のうち、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)の「児童福祉施設における食事の計画、提供及び評価・改善」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 子どもの発育・発達状況、栄養状態、生活状況等について実態を把握(調査)し、その結果を分析、判定して栄養管理の目標を明確にする。
- B 目標を実現するため、提供する食事の量と質についての計画(献立作成)を立てる。
- C 食事計画に沿って、提供する食事についての具体的な計画を立て(食事計画)、調理時の品質管理を行う。
- D 適切に計画が進行しているか途中の経過を観察し(モニタリング)、計画どおりに調理及び食事の提供が行われたか評価を行い、適切に進んでいなかったら計画を修正する。
- E 一定期間ごとに、摂取量調査や子どもの発育・発達状況について再度把握し、一定の期間で実施し得られた(変化した)結果を目標と照らし合わせて確認する(評価)。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | × | 〇 | 〇 |
正解は5
「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)の「児童福祉施設における食事の計画、提供及び評価・改善」参照。
A…誤り
「(調査)」ではなく「(アセスメントの実施)」が適切です。
B…誤り
「(献立作成)」ではなく「(食事計画)」が適切です。
C…誤り
「(食事計画)」ではなく「(献立作成)」が適切です。
D…正しい
記述通りです。
E…正しい
記述通りです。児童福祉施設における食事の提供は、献立作成、調理、盛りつけ、配膳、喫食等、各場面を通して関係する職員が多岐にわたるため、施設全体で取り組むことが不可欠であり、そのためには管理栄養士・栄養士といった栄養の専門職のみならず、様々な職種の連携が必要です。
A…誤り
「(調査)」ではなく「(アセスメントの実施)」が適切です。
B…誤り
「(献立作成)」ではなく「(食事計画)」が適切です。
C…誤り
「(食事計画)」ではなく「(献立作成)」が適切です。
D…正しい
記述通りです。
E…正しい
記述通りです。児童福祉施設における食事の提供は、献立作成、調理、盛りつけ、配膳、喫食等、各場面を通して関係する職員が多岐にわたるため、施設全体で取り組むことが不可欠であり、そのためには管理栄養士・栄養士といった栄養の専門職のみならず、様々な職種の連携が必要です。
問17
次の文のうち、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(2019 年:厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 魚卵、果物、ナッツ類、ピーナッツ、甲殻類は、幼児期以降に新規発症する傾向がある。
- B アレルギー食は、別献立で作った方が、作業効率が良い。
- C 加工食品は、納入のたびに使用材料を確認する。
- D 小麦アレルギーの場合、基本的に醤油も除去する。
- E 新規の食物は、家庭において可能であれば2回以上、何ら症状が誘発されないことを確認した上で、給食として提供することが理想的である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
3 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | × | × | 〇 |
正解は3
A…適切です。
記述通りです。
B…不適切です。
アレルギー食を別献立で作るよりも、一般食の調理過程で流用できるような献立にしたほうが、作業効率が良いです。
C…適切です。
記述通りです。
D…不適切です。
醤油は原材料に小麦が使用されていますが、基本的に小麦アレルギーであっても醤油を摂取することはできます。
E…適切です。
記述通りです。
記述通りです。
B…不適切です。
アレルギー食を別献立で作るよりも、一般食の調理過程で流用できるような献立にしたほうが、作業効率が良いです。
C…適切です。
記述通りです。
D…不適切です。
醤油は原材料に小麦が使用されていますが、基本的に小麦アレルギーであっても醤油を摂取することはできます。
E…適切です。
記述通りです。
問18
次の文のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年:厚生労働省)における食物アレルギーに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A 子どものアレルギー疾患予防のために、妊娠および授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり、避けることに関する効果は示されていない。
- B 食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合、自己判断で対応せず、必ず医師の診断に基づいて離乳を進めることが必要である。
- C 離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギー予防効果があるという科学的根拠はない。
- D 食物アレルギーの診断をされた子どもについては、必要な栄養素等を過不足なく摂取できるように、具体的な離乳食の提案が必要である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
3 | 〇 | 〇 | × | × |
4 | × | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × | 〇 |
正解は1
「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年:厚生労働省)参照。
A…〇
適切です。
B…〇
適切です。
C…〇
適切です。
D…〇
適切です。
子どものアレルギー疾患予防のために、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取する必要はありません。バランスの良い食事が大切です。
A…〇
適切です。
B…〇
適切です。
C…〇
適切です。
D…〇
適切です。
子どものアレルギー疾患予防のために、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり、過剰に摂取する必要はありません。バランスの良い食事が大切です。
問19
次の食品のうち、摂食機能の発達に遅れがある子どもが飲み込みやすい食品として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A プリン
- B かゆ
- C 食パン
- D ヨーグルト
- E たけのこ
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
3 | 〇 | × | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | × | × | 〇 |
正解は2
A…適切です。
プリンは、飲み込みやすい食品です。
B…適切です。
かゆは、飲み込みやすい食品です。
C…不適切です。
食パンは、摂食機能の発達に遅れがある子どもが飲み込みにくい食品です。
D…適切です。
ヨーグルトは、飲み込みやすい食品です。
E…不適切です。
たけのこは、摂食機能の発達に遅れがある子どもが飲み込みにくい食品です。
プリンは、飲み込みやすい食品です。
B…適切です。
かゆは、飲み込みやすい食品です。
C…不適切です。
食パンは、摂食機能の発達に遅れがある子どもが飲み込みにくい食品です。
D…適切です。
ヨーグルトは、飲み込みやすい食品です。
E…不適切です。
たけのこは、摂食機能の発達に遅れがある子どもが飲み込みにくい食品です。
問20
次の文のうち、栄養素に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A たんぱく質は、1g あたり約4kcal のエネルギーを生じる。
- B 脂質は、1g あたり約4kcal のエネルギーを生じる。
- C 炭水化物は、1g あたり約9kcal のエネルギーを生じる。
- D エネルギー源として利用されなかった糖質は、グリコーゲンや脂肪に変えて、体内に蓄積される。
- E 亜鉛が不足すると、味覚異常の一因となる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
3 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
4 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
5 | × | × | 〇 | × | 〇 |
正解は3
A…適切です。
B…不適切です。
約9kcalのエネルギーを生じます。
C…不適切です。
約4kcalのエネルギーを生じます。
D…適切です。
E…適切です。
B…不適切です。
約9kcalのエネルギーを生じます。
C…不適切です。
約4kcalのエネルギーを生じます。
D…適切です。
E…適切です。
2…適切です。
3…適切です。
4…不適切です。
正しくは「食塩の多い食品や料理を控えめにしましょう。食塩摂取量の目標値は、男性で1日8g未満、女性で7g未満とされています。」です。
5…適切です。