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保育士試験
過去問題
令和1年度(前期)

子どもの食と栄養 令和1年度(前期)

問1

次の文は、栄養素の消化に関する記述である。( A )〜( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 唾液に含まれる( A )は、でんぷんを加水分解する酵素である。
  2. ・ 中性脂肪の消化は、主に膵液中の( B )の作用により小腸で行われる。
  3. ・ 二糖類の麦芽糖は、小腸粘膜において( C )によって分解される。このような消化を( D )消化という。
【語群】
  • ア ペプシン
  • イ アミラーゼ
  • ウ リパーゼ
  • エ 膜
  • オ マルターゼ
  • カ ラクターゼ
  • キ 腸
  • ク 粘液

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2
3
4
5
正解は3
・ 唾液に含まれる( A イ アミラーゼ )は、でんぷんを加水分解する酵素である。
・ 中性脂肪の消化は、主に膵液中の( B ウ リパーゼ )の作用により小腸で行われる。
・ 二糖類の麦芽糖は、小腸粘膜において( C オ マルターゼ )によって分解される。このような消化を( D エ 膜 )消化という。
問2

次の文は、ビタミンの生理機能に関する記述である。【Ⅰ群】のビタミンと【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
  1. A ビタミンK
  2. B ビタミンD
  3. C ビタミンC
  4. D 葉酸
【Ⅱ群】
  1. ア 小腸からのカルシウム吸収を促進し、欠乏すると小児ではくる病、成人では骨軟化症の発症リスクが高まる。
  2. イ 皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須で、欠乏すると血管がもろくなる。
  3. ウ 血液凝固因子の活性化に必要なビタミンで、母乳栄養児は欠乏に陥りやすい。
  4. エ 受胎の前後に十分量を摂取すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できる。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2
3
4
5
正解は3
A ウ ビタミンKは、豆類、緑葉食野菜、海藻類などに多く含まれます。欠乏すると血液凝固の停滞が起こります。母乳栄養児では、ビタミンKの不足による頭蓋内出血が知られているが、現在では生後にビタミンKの経口投与が行われており、乳児ビタミンK欠乏症はほとんど発症していません。

B ア ビタミンDは、骨の形成に関与します。また、紫外線に当たると皮膚に生成される。魚類、肝油、卵黄、きのこ類などに多く含まれます。

C イ ビタミンCは、抗酸化作用、抗ストレス作用などの働きもあります。緑黄色野菜、かんきつ類、いも類などに多く含まれます。

D エ 葉酸は、レバー、豆類、緑黄色野菜などに多く含まれます。欠乏すると、巨赤芽球性貧血を生じます。
問3

次の文は、糖質に関する記述である。( A )〜( C )にあてはまる数値および語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

糖質は主要なエネルギー源で、1g あたり( A )kcal のエネルギーを供給する。体内では単糖類として吸収され、肝臓に運ばれ、( B )に変換される。エネルギー源として利用されなかった糖質は、グリコーゲンや( C )として、体内に蓄積される。

 

(組み合わせ)
A B C
1 4 ブドウ糖 脂肪
2 4 乳糖 脂肪
3 7 ブドウ糖 たんぱく質
4 9 乳糖 たんぱく質
5 9 ブドウ糖 脂肪
正解は1
A 4

B ブドウ糖

C 脂肪

糖質は、重要なエネルギー源で、1g当たりのエネルギー発生量は4kcalである。唾液アミラーゼによって麦芽糖に分解されたのち、小腸において膜消化酵素の作用で単糖となります。さらに肝臓に運ばれて血糖(ブドウ糖)に交換され、各組織に運ばれてエネルギーを供給する。エネルギー源として利用されなかった余剰分は、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられるほか、脂肪として皮下や腹腔内に蓄えられます。
問4

次の文は、日本の食をめぐる現状に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 平成 28 年度食料自給率(農林水産省)は、カロリーベースで 40%以下である。
2 日本型食生活は、ごはんを中心に多様な副食などを組み合わせることができるため、栄養バランスに優れている。
3 中食とは、家庭内で手づくりされた料理を食べることをいう。
4 日本の食生活は飽食の時代といわれ、大量の食品を廃棄している。
5 遺伝子組換え食品とは、他の生物から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、その性質を持たせたい植物などに組み込む技術を利用して作られた食品であり、農作物や食品添加物に利用されている。
正解は3
1 〇 食料自給率とは、国内で消費された食料のうち、国内で生産されたものの割合で、平成28年度のカロリーベースでは38%です。

2 〇 日本型食生活とは、ごはんを主食としながら、主菜・副菜に加え、適度に牛乳・乳製品や果物が加わった、バランスのとれた食事です。

3 × 正しくは、家庭外で調理された食品を、購入して持ち帰るあるいは家庭内で食べる食事の形態のことをいいます。家庭内で手づくりされた料理を食べることを内食といいます。

4 〇 平成28年度の食品廃棄物等の推計値は約2,759万トン、このうち、本来食べられるにもかかわらず捨てられた食品ロスは約643万トンと推計されています。

5 〇 遺伝子組み換え食品とは、「遺伝子組み換え技術を用いて開発された農作物と、それを加工した食品」を指します。現在、厚労省が安全性を確認している食品の一部には、農作物や食品添加物があります。
問5

次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」の栄養素の指標の目的と種類に関する記述である。( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)
A B C D
1 推奨量 目標量 耐容上限量 目安量
2 推奨量 目安量 耐容上限量 目標量
3 目安量 推奨量 耐容上限量 目標量
4 耐容上限量 目標量 推奨量 目安量
5 耐容上限量 目安量 目標量 推奨量
正解は2
「日本人の食事摂取基準」は、健康な個人または集団を対象とし、日本人の参照体位をもとに算出されたエネルギー及び栄養素の基準を示すものです。「同基準(2015 年版)」Ⅰ「総論」1「策定方針」1-3「指標の目的と種類」により、A~Dは以下の通りとなります。

A: 推奨量

B: 目安量

C: 耐用上限量

D: 目標量
問6

次の図は、野菜の切り方を表している。図中の( A )〜( E )にあてはまる切り方の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

図:著作権の関係により公表できません。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 せん切り 小口切り くし形切り 輪切り みじん切り
2 せん切り みじん切り 小口切り 輪切り くし形切り
3 せん切り みじん切り くし形切り 小口切り 輪切り
4 小口切り みじん切り せん切り 輪切り くし形切り
5 くし形切り みじん切り せん切り 小口切り 輪切り
正解は3
A:せん切り 食材を幅1~2mmに細かく切ることをいいます。

B:みじん切り 食材を1~2mm角程度に細かくきざむことをいいます。

C:くし形切り 丸い形の食材を放射状に切ることをいいます。

D:小口切り 丸くて長細い食材を端から一定の幅で切ることをいいます。

E:輪切り 切り口が丸いものをそのまま円形に切ることをいいます。
問7

次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における離乳期に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 離乳食の開始時期は、「6か月」と回答した者の割合が最も高かった。
2 離乳食の開始の目安は、「月齢」と回答した者の割合が最も高かった。
3 離乳食の完了時期は、「13 〜 15 か月」と回答した者の割合が最も高かった。
4 離乳食について困ったことは、「特にない」と回答した者の割合が最も高かった。
5 離乳食について学んだ場所(人)としては、「保健所・市町村保健センター」と回答した者の割合が最も高かった。
正解は4
1 〇 開始時期は、「6か月」が最も高く、44.9%でした。

2 〇 開始の目安は、「月齢」が最も高く、84.3%でした。

3 〇 完了時期は、「13~15か月」が最も高く、33.3%でした。

4 × 離乳食について困ったことで最も高かったものは「作るのが負担、大変」33.5%で、次いで「もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)」28.9%の順でした。何らかの困ったことがあると答えた者の合計は74.1%であり、「特にない」と回答した者は25.9%でした。

5 〇 離乳食について学んだ場所(人)としては、「保健所・市町村保健センター」67.5%が最も高く、「育児雑誌」41.3%、「インターネット」27.8%、「友人・仲間」26.8%、「あなたの母親など家族」26.7%の順となっています。
問8

次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)Ⅱ「離乳編」の「離乳の進め方」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 離乳が進むにつれて、卵は卵白(固ゆで)から全卵へ進めていく。
  2. B 離乳開始の発達の目安として、つかまり立ちがあげられる。
  3. C 離乳の開始前に果汁を与えることについては、栄養学的な意義は認められていない。
  4. D 食事の量の評価は、成長の経過で評価する。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×
正解は4
A × 不適切です。卵は、離乳食中期(生後7~8カ月頃)に固ゆでの卵黄からはじめ、慣れてきたら卵白も含めた全卵を与えます。

B × 不適切です。首のすわりがしっかりしている、支えると座れる、食物に興味を示す、スプーンなどを口にいれても舌で押し出すことが少なくなるが、離乳開始の発達の目安としてあげられます。

C 〇 適切です。

D 〇 適切です。

※「授乳・離乳の支援ガイド」は2019(平成31)年が最新です。必ず確認しておきましょう。
問9

次の図は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における「現在子どもの食事で困っていること」(回答者:2〜6歳児の保護者)である。図中の( A )〜( D )にあてはまらないものを一つ選びなさい。

 

 

1 偏食する
2 むら食い
3 遊び食べをする
4 食べるのに時間がかかる
5 作るのが負担、大変
正解は5
1 B 偏食する。4歳~5歳未満が32.9%で最も高い結果でした。

2 C むら食い。2歳~3歳未満が33.4%で最も高い結果でした。

3 D 遊び食べをする。2歳~3歳未満が41.8%で最も高い結果でした。

4 A 食べるのに時間がかかる。4歳~5歳が37.3%で最も高い結果でした。

5 「現在子どもの食事で困っていること」の回答に「作るのが負担、大変」はありません。
問10

次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)Ⅰ「授乳編」の「母乳育児の支援を進めるポイント」の一部である。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A すべての妊婦さんやその家族とよく話し合いながら、母乳で育てる意義とその方法を教えましょう。
  2. B 出産後はできるだけ早く、母子がふれあって母乳を飲めるように、支援しましょう。
  3. C 授乳時以外は、母親と赤ちゃんが別室にいられるように、支援しましょう。
  4. D 母親が飲ませたいときだけ、母乳を飲ませられるように、支援しましょう。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×
正解は2
A:〇

B:〇

C:× 正しくは、「特に出産後から退院までの間は母親と子どもが終日、一緒にいられるように支援する」です。

D:× 正しくは、「子どもが欲しがるとき、母親が飲ませたいときには、いつでも授乳できるように支援する」です。
問11

次の文は、学童期の心身の特徴と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 乳歯の永久歯への生えかわりは、9歳頃から始まる。
  2. B 生活の夜型化は、朝食の欠食につながりやすい。
  3. C 学童期は、成長に不可欠なカルシウムや鉄の摂取に留意する。
  4. D 学童期の肥満は、成人期の肥満に移行しにくい。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×
正解は4
A × 永久歯への生えかわりは、6歳頃から始まります。

B 〇 就寝時刻が遅くなると、夜遅くにお腹がすき、夜食をとるようになる。夜食の習慣化は、朝食時に食欲不振を招き、それが朝食の欠食へとつながりやすい傾向があります。

C 〇 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、カルシウムの推奨量は、すべての年齢区分の中で、男女とも12~14歳が最も多く、またこの時期は、急速な発育に伴う血液量の増加や、女子では月経開始による鉄の喪失が加わり、鉄の必要量が増します。そのため、学童期は、食品からのカルシウムや鉄の摂取を心がける必要があります。

D × 幼児期から学童期の肥満は、成人期の肥満に移行しやすいといわれています。栄養バランスのとれた食事と適度な運動が望まれます。
問12

次の文は、「平成 28 年国民健康・栄養調査」(厚生労働省)における 20 〜 29 歳の男性の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 肥満者(BMIF25kg/m2)の割合は、成人男女の年齢層の中で最も高い。
  2. B 朝食の欠食率は、成人男性の中で最も高い。
  3. C 野菜摂取量の平均値は、成人男性の中で最も低い。
  4. D 1日の歩数の平均値は、成人男女の年齢層の中で最も高い。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × × ×
3 ×
4 × ×
5 × ×
正解は3
A:× 肥満者(BMIF25kg/㎡)の割合は、20~29歳の男性は25.7%、、女性は9.5%で、成人男女の中で最も低いです。肥満者の割合が最も高いのは男性では50歳代で36.5%、女性では60歳代で24.2%です。

B:〇

C:〇

D:〇
問13

次の文は、「妊産婦のための食生活指針」(「健やか親子 21」推進検討会報告書)(平成 18 年:厚生労働省)の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。

 

1 妊娠したら、健康なからだづくりを
2 お母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、からだと心にゆとりのある生活から生まれます
3 母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで
4 たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
5 からだづくりの基礎となる「主菜」は適量を
正解は1
1 誤りです。「妊産婦のための食生活指針」では、「妊娠前から健康なからだづくりを」とし、「妊娠前にやせすぎ、肥満はありませんか。健康な子どもを産み育てるためには、妊産前からバランスのよい食事と適正な体重を目指しましょう」としています。

2 正しいです。また、「赤ちゃんや家族との暮らしを楽しんだり、毎日の食事を楽しむことは、からだと心の健康につながります」としています。

3 正しいです。「母乳育児はお母さんにも赤ちゃんにも最良の方法です。バランスのよい食生活で、母乳育児を継続しましょう」としています。

4 正しいです。「妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は、胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えます。禁煙、禁酒に努め、周囲にも協力を求めましょう」としています。

5 正しいです。「肉、魚、卵、大豆料理をバランスよくとりましょう。赤身は肉や魚などを上手に取り入れて、貧血を防ぎましょう。ただし、妊娠初期にはビタミンAの過剰摂取に気をつけて」としています。
問14

次の文は、人工乳および調乳法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 乳児院や病院など多人数の乳児を対象として、数回分のミルクをまとめて調製する方法を無菌操作法という。
  2. B アミノ酸混合乳は、重篤なアレルギー児用の人工乳である。
  3. C フォローアップミルクの使用開始月齢は、生後6か月である。
  4. D ペプチドミルクは、たんぱく質を分子量の小さいペプチドに酵素分解したものである。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × ×
正解は4
A × 記述は終末殺菌法の説明です。調乳用鍋に規定量の湯と粉乳を入れ、最後に蒸し器で100℃で5分加熱消毒する方法です。

B 〇 アミノ酸混合乳は、精製アミノ酸をバランよく配合し、ビタミンや無機質を添加したもので、重篤なアレルギー児用の人工乳です。

C × フォローアップミルク使用開始月齢は「生後6か月」ではなく「生後9か月」になります。

D 〇 ペプチドミルクは牛乳のたんぱく質をあらかじめ消化吸収のよいペプチドに分解することで消化しやすく、アレルギー性を低くしたミルクです。
問15

次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における授乳期の栄養方法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 10 年前に比べ、授乳期の栄養方法は、母乳栄養の割合が増加した。
  2. B 母乳を与えている割合は、混合栄養も含めると生後3か月で約 90%であった。
  3. C 「出産後1年未満に働いていた者」の母乳栄養の割合は、10 年前に比べて減少した。
  4. D 授乳について困ったこと(総数)は、「母乳が足りているかどうかわからない」が最も高かった。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×
正解は2
A 〇 10年前に比べると母乳栄養の割合が増加し、生後1か月では51.3%、生後3か月では54.7%でした。

B 〇 母乳栄養を与えている割合は、生後3か月で89.8%であり、約90%でした。

C × 「出産後1年未満に働いていた者」の母乳栄養の割合は、10年前に比べ、増加しています。

D 〇 授乳について困ったことは、「母乳が足りているかどうかわからない」40.7%が最も高く、「母乳が不足気味」20.4%、「授乳が負担・大変」20.0%の順となっています。
問16

次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。
  2. B 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「生きる力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
  3. C 栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
  4. D 子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×
正解は3
A 正しいです。「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」2「食育の推進」⑴「保育所の特性を生かした食育」のウでは、「乳幼児期にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう、食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること」としています。

B 誤りです。⑴「保育所の特性を生かした食育」のアでは、「保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること」としています。「生きる力」の育成ではありません。

C 正しいです。⑴「保育所の特性を生かした食育」のウの最後の部分で、「栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること」としています。

D 正しいです。⑵「食育の環境の整備等」のアでは、「子どもが自らの感覚や体験を通して、自然の恵みとしての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理器具等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること」としています。


保育所保育指針より抜粋

第3章 健康及び安全
2 食育の推進

(1) 保育所の特性を生かした食育

ア 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
イ 子どもが生活と遊びの中で、意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。
ウ 乳幼児期にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう、食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。

(2) 食育の環境の整備等

ア 子どもが自らの感覚や体験を通して、自然の恵みとしての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
イ 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働の下で、食に関する取組が進められること。また、市町村の支援の下に、地域の関係機関等との日常的な連携を図り、必要な協力が得られるよう努めること。
ウ 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の指示や協力の下に適切に対応すること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
問17

次の文は、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)の「調理実習(体験)等における食中毒予防のための衛生管理の留意点」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 実習の献立については、年齢、発達段階に応じた構成とし、衛生管理の観点からも、十分な加熱を基本とし、容易に加熱できる献立とすることが望ましい。
  2. B 衛生管理については、調理前の手洗いのみを確認すればよい。
  3. C 加熱をする場合には十分に行い、中心温度計で、計測、確認、記録を行う。
  4. D 加熱調理後は、すみやかに(2時間以内)喫食をすることを徹底する。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は2
A:〇

B:× 調理実習前に子どもの体調不良、下痢や手指に傷の有無を確認し、参加の仕方を検討します。また、使用器具類や作業台等の洗浄、消毒を行い、清潔な服装でエプロン等の着用を確認し、適切に手洗い・消毒を行えているかを確認することが重要です。

C:〇

D:〇
問18

次の文は、疾病および体調不良の子どもへの食事の留意点に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 消化のよいものを与えるとよい。
2 野菜スープの上ずみ、みそ汁の上ずみ、重湯などは消化管に対する負担が少ない。
3 肉類は、脂肪の多い牛肉が適している。
4 脱水症を予防するために、水分を補給する。
5 嘔吐がある場合には、様子を見ながら母乳は与えてよい。
正解は3
1 〇 食物繊維などの消化がよくないので、含まないものを与えると良いです。

2 〇 水分が多く、胃内停留時間の短いものが適しています。

3 × 脂肪は消化吸収が遅く消化がよくないので、控えるようにします。

4 〇 子どもは、体温の調節能力がまだ十分に発達していないので、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給をさせます。水分補給には、塩分が入った小児用電解物質液などが適しています。

5 〇 母乳に含まれる栄養素は、消化吸収の効率がよく、分解したり合成したりする代謝負担が少ないです。嘔吐が落ち着いてきたら、少量ずつ与えます。
問19

次の文は、子どもの食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 食物アレルギーの有症率は、乳児期が最も低く加齢とともに増加する。
  2. B 乳児の食物アレルギーの新規発症の主要原因物質は、鶏卵、牛乳、大豆である。
  3. C 乳幼児期に食物アレルギーを発症した子どもは、その後、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などを高頻度に発症する、いわゆるアレルギーマーチをたどるリスクが高いといわれている。
  4. D 栄養食事指導のポイントの一つとして、必要最小限の食物除去(アレルゲン除去)がある。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × ×
正解は5
A × 正しくは、乳児期が最も高く加齢とともに減少します。保育園のアレルギー調査の結果でも、有症率は0歳では6.4%、5歳では2.3%と、年齢が上がるとともに減少していきます。

B × 新規発症の主要原因物質は、鶏卵が最も多く、次いで牛乳、小麦となっています。

C 〇 食物アレルギーを発症すると、体内でアレルギーの原因につながるIgE抗体を作りやすくなり、アレルギーの原因となる抗原の種類が成長とともに変化していくために、いろいろなアレルギー疾患にかかりやすくなります。

D 〇 乳幼児期は成長発達の著しい時期であり、食品除去(アレルゲン除去食)を行う場合には、栄養面での配慮をしながら食物除去は必要最低限にし、かかりつけ医等とも相談しながら適切な対応を促していくことが必要です。
問20

次の文は、幼児期の間食に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 幼児は胃の容量が小さく消化機能も未熟であり、間食は1日3回の食事では摂りきれないエネル ギーや栄養素を補う役割がある。
  2. B 幼児期の間食の量は、1日の摂取エネルギーの 30 〜 40%を目安とするとよい。
  3. C 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、「菓子類・嗜好飲料」は、離乳期を 完了してから与えるのが望ましいとされている。
  4. D 「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)のむし歯の有無別に間食の与え方をみ ると、「甘いものは少なくしている」と回答した者の割合は、「むし歯なし」に多くみられた。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×
正解は2
A 〇 適切です。

B × 不適切です。幼児期の間食の量は、1日の摂取エネルギーの10~20%を目安とします。

C 〇  適切です。※「授乳・離乳の支援ガイド」は2019(平成31)年版が最新です。

D 〇 適切です。
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