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保育士試験
過去問題
令和1年度(後期)

子どもの食と栄養 令和1年度(後期)

問1

次の文は、幼児期の健康と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 骨格、筋肉、臓器など身体のあらゆる組織をつくるために十分な栄養素の供給が必要となるが、身体が小さいため、体重1kg あたりでは成人よりも必要とする栄養素は少ない。
  2. B 消化機能が十分に発達していないため、1回(食)に消化できる量などに配慮が必要である。
  3. C 感染に対する抵抗力が弱い。
  4. D 正しい食習慣を身につけさせる第一歩という大切な時期である。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × × ×
4 ×
5 × ×

 

正解は4
A:× 
体重1㎏当たりのエネルギー必要量は、成人よりも多く、幼児期は、成長発達に伴う体内の代謝が活発で、身体が小さい割に多くの栄養が必要です。なお、1~2歳の頃が最も多いです。

B:〇 
幼児は消化器官の機能発達が未熟であり異の容量も小さいため、消化しやすい量と形で食物を与えなければなりません。1日3回の食事で必要な量を満たすことができないことが多いので、間食でエネルギー、栄養素、水分の補給を行う必要があります。

C:〇 
幼児は、細菌に対する抵抗力が弱く、疾病の影響は成人に比べて強く現れるため、衛生面で気を配ることが必要です。

D:〇 
幼児期には、睡眠、食事、遊びといった活動がはっきりとしてきます。一生を通じての食習慣の基礎をつくる重要な時期です。
問2

次の文は、「平成 29 年国民健康・栄養調査」(厚生労働省)における子どもの食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 「1-6歳」、「7-14 歳」、「15-19 歳」の3つの年齢階級別で乳類の摂取量(平均値)を比較すると、男女とも最も多いのは「7-14 歳」である。
  2. B 「1-6歳」における脂肪エネルギー比率(%)(平均値)は、男女とも 20 ~ 30%の範囲内である。
  3. C 「1-6歳」における炭水化物エネルギー比率(%)(平均値)は、男女とも 55%を超えている。
  4. D 「1-6歳」における食塩相当量(g/日)(平均値)は、3g 以下である。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は1
A:〇 
乳類の摂取量は、「1-6歳」、「7-14歳」、「15-19歳」の順に、男性は215.0g、334.9g、172.3g、女性は174.3g、305.2g、136.4gとなっており、男女ともに最も多いのは「7-14歳」です。

B:〇 
脂肪エネルギー比率は、男性27.7%、女性27.5%であり、男女とも20~30%の範囲内です。

C:〇 
炭水化物エネルギー比率は、男性58.7%、女性58.8%であり、男女とも55%を超えています。

D:× 
食塩相当量は5.3gであり、3gを超えています。
問3

次の文は、栄養素の消化に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 二糖類の麦芽糖は、マルターゼによって消化される。
  2. B 食物繊維は、ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体と定義される。
  3. C 中性脂肪の消化は、主に小腸において膵液中のペプシンによって行われる。
  4. D 糖類は、口腔内において唾液中のリパーゼによって部分的に消化される。

 

(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
正解は1
A:〇 
二糖類は、小腸粘膜上皮細胞において、膜消化酵素によって分解・消化されます。二糖類の麦芽糖は、マルターゼによって、2分子のブドウ糖に分解・消化されます。

B:〇 
食物繊維については、植物性では、野菜に多いセルロース、果物に多いペクチン、こんにゃくの成分グルコマンナン、昆布やわかめに多いアルギン酸などがあり、動物性では、えびやかにの殻の成分であるキチンなどがあります。

C:× 
中性脂肪の消化は、膵液中の脂肪分解酵素であるリパーゼによって小腸で行われます。ペプシンは、胃液中のたんぱく質消化酵素です。

D:× 
糖類は、口腔内においては唾液中のアミラーゼにより麦芽糖などに分解され、胃に送られます。
問4

次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」(厚生労働省)のエネルギー産生栄養素バランスに関する記述である。( A )~( C )にあてはまる数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

1歳以上を対象とした炭水化物(アルコール含む)、たんぱく質、脂質とそれらの構成成分が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(目標量の範囲、%エネルギー)は、炭水化物( A )%、たんぱく質( B )%、脂質( C )%である。なお、アルコールはエネルギーを産生するが、必須栄養素でなく、摂取を勧める理由はない。

 

(組み合わせ)
A B C
1 13~20 20~30 50~65
2 13~20 50~65 20~30
3 20~30 13~20 50~65
4 50~65 13~20 20~30
5 50~65 20~30 13~20

 

正解は4
エネルギー産生栄養素バランスは、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」(厚生労働省)(以下「食事摂取基準」)において「エネルギーを産生する栄養素、すなわち、たんぱく質、脂質、炭水化物(アルコールを含む)とそれらの構成成分が総エネルギー摂取量に占めるべき割合」としてこれらの構成比率を指標とします。これらの栄養素バランスは、エネルギーを産生する栄養素並びにこれら栄養素の構成成分である各種栄養素の摂取不足を回避すると共に、生活習慣病の発症予防とその重症化予防を目的とするものです。実質的には、前者を満たしたうえで、後者を主な目的とするものであるため、その指標は目標量とするのが適当である」としています。

1歳以上を対象とした炭水化物(アルコール含む)、たんぱく質、脂質とそれらの構成成分が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(目標量の範囲、%エネルギー)は、炭水化物(A 50~65)%、たんぱく質(B 13~20)%、脂質(C 20~30)%です。なお、アルコールはエネルギーを産生するが、必須栄養素でなく、摂取を勧める理由はありません。

A.「食事摂取基準」では、1歳以上の男女すべての年齢で、炭水化物の摂取量を1日の総エネルギー消費量のおおむね50~65%エネルギーの範囲としています。

B.「食事摂取基準」では、1歳以上については、たんぱく質の目標量13~20%エネルギーの範囲としています。

C.「食事摂取基準」では、望ましい脂肪エネルギー比率(目標量)を1歳以上で20~30%エネルギーの範囲としています。
問5

次の表は、6つの基礎食品群に関するものである。表中の( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。



(組み合わせ)
A B C D
1 牛乳・乳製品、海藻、小魚 ビタミンE カロテン 脂肪性エネルギー
2 牛乳・乳製品、海藻、小魚 ビタミンC カロテン ビタミンB1
3 牛乳・乳製品、海藻、小魚 カロテン ビタミンC 脂肪性エネルギー
4 いも類 カロテン ビタミンC 脂肪性エネルギー
5 いも類 ビタミンC ビタミンE ビタミンB1

 

正解は3
問題は、6つの基礎食品群(六つの基礎食品)に関してです。
問6

次の文は、調乳および人工乳に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる数値および語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 無菌操作法の調乳の際には、一度沸騰させた後、( A )℃以上に保った湯を使用し、調乳後( B )時間以内に使用しなかった乳は廃棄する。
  2. ・ フォローアップミルクは、( C )を多く含んでいる。
  3. ・ アレルギー児用に用いられる人工乳として、( D )がある。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 50 1 アミノ酸混合乳
2 50 2 無乳糖乳
3 70 1 亜鉛 無乳糖乳
4 70 1 亜鉛 アミノ酸混合乳
5 70 2 アミノ酸混合乳

 

正解は5
A:70 
無菌操作法の調乳の際には、一度沸騰させた後、70℃以上に保った湯を使用します(「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取り扱いに関するガイドライン」)。なお、70℃以上のお湯を使用する理由は、調製粉乳中に存在しているエンテロバクター・サカザキ菌を死滅させるためです。

B:2 
調乳後2時間以内に使用しなかった乳は廃棄します(同ガイドライン)。

C:鉄 
フォローアップミルクは、生後9か月以降の乳幼児向けの栄養補助用調製粉乳です。鉄やビタミンを補う目的で作られており、鉄を多く含んでいます。

D:アミノ酸混合乳 
アレルギー児童に用いられる人工乳は、アミノ酸混合乳です。アミノ酸混合乳は、精製アミノ酸で作られており、牛乳たんぱく質を含んでいません。
問7

次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年改定版:厚生労働省)に示されている「授乳等の支援のポイント」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 特に( A )から退院までの間は母親と子どもが終日、一緒にいられるように支援する。
  2. ・ 授乳を通して、母子・親子のスキンシップが図られるよう、しっかり( B )、優しく声かけを行う等暖かいふれあいを重視した支援を行う。
  3. ・ ( C )等による授乳への支援が、母親に過度の負担を与えることのないよう、( C )等への情報提供を行う。

 

【語群】
  • ア 妊娠前  
  • イ 妊娠中    
  • ウ 出産後    
  • エ 寝かせて
  • オ 抱いて  
  • カ 母親と父親  
  • キ 父親や家族  
  • ク 祖父母

 

(組み合わせ)
A B C
1
2
3
4
5
正解は5
問題は、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年改定版:厚生労働省)Ⅱ―1「授乳等の支援」2「授乳等の支援の方法」(6)「授乳等の支援のポイント」「授乳の開始から授乳のリズムの確立まで」の一部です。

・ 特に(A ウ 出産後)から退院までの間は母親と子どもが終日、一緒にいられるように支援する。

・ 授乳を通して、母子・親子のスキンシップが図られるよう、しっかり(B オ 抱いて)、優しく声かけを行う等暖かいふれあいを重視した支援を行う。

・ (C キ 父親や家族)等による授乳への支援が、母親に過度の負担を与えることのないよう、(C キ 父親や家族)等への情報提供を行う。
問8

次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)における子ども(2~6歳)の朝食習慣に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 朝食を必ず食べる子どもの割合について、保護者の朝食習慣別にみると、保護者が朝食を「必ず食べる」と回答した場合は、朝食を必ず食べる子どもの割合が最も高い。
  2. B 朝食を必ず食べる子どもの割合について、子どもの起床時刻別にみると、平日、休日とも「午前6時前」が最も高い。
  3. C 朝食を必ず食べる子どもの割合について、朝食の共食状況別にみると、朝食を「家族そろって食べる」が最も高く、「一人で食べる」は最も低い。
  4. D 毎日、朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は 95%を超えている。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は1
A:〇 
朝食を必ず食べる子どもの割合は、保護者が朝食を必ず食べる場合に最も高く、95.4%でした。

B:〇 
朝食を必ず食べる子どもの割合は、起床時刻が「午前6時前」が最も高く、平日 97.6%、休日 98.3%となっています。

C:〇 
朝食を必ず食べる子どもの割合は、「家族そろって食べる」が 96.8%で最も高く、「一人で食べる」は 76.2%で最も低くなっています。

D:× 
朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は 93.3%で、95%を超えていません。
問9

次の文は、幼児期の発育・発達と食生活に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」において、3~5歳男児の推定エネルギー必要量は( A )kcal/日である。
  2. ・ 間食の適量は、通常1日の総エネルギー量の( B )%である。
  3. ・ 一般的に、( C )歳ごろまでに乳歯が生え揃う。

 

(組み合わせ)
A B C
1 1300 10~20 2~3
2 1300 30~40 5~6
3 1800 10~20 2~3
4 1800 10~20 5~6
5 1800 30~40 5~6

 

正解は1
A:1300 
なお、3~5歳女児の推定エネルギー必要量は 1,250kcal/日である。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」においても同様です。

B:10~20 
間食は、3回の食事で取りきれない栄養を補うものです。

C:2~3 
乳歯は生え揃うと、上下10本ずつになります。
問10

次の文は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成 16 年:厚生労働省)における「発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”」の一部である。学童期の内容として正しいものを一つ選びなさい。

 

1 食べたいもの、好きなものが増える
2 自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる
3 おなかがすくリズムがもてる
4 食料の生産・流通から食卓までのプロセスがわかる
5 食に関わる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる
正解は2
「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成16年 厚生労働省)における「発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”」(以下「食べる力」)の学童期の内容は、「食の体験を深め、食の世界を広げよう ・1日3回の食事や間食のリズムがもてる。 ・食事のバランスや適量がわかる。 ・家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ。 ・自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ。 ・自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる。」となっています。

1.× 幼児期の内容です。

2.〇 学童期の内容です。

3.× 幼児期の内容です。

4.× 思春期の内容です。

5.× 思春期の内容です。
問11

次の文は、「妊産婦のための食生活指針」(「健やか親子 21」推進検討会報告書)(平成 18 年:厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 不足しがちなビタミン・ミネラルを、「( A )」でたっぷりと
  2. ・ 緑黄色野菜を積極的に食べて( B )などを摂取しましょう
  3. ・ からだづくりの基礎となる「( C )」は適量を

 

(組み合わせ)
A B C
1 主食 葉酸 主菜
2 副菜 主食
3 副菜 葉酸 主菜
4 主菜 副菜
5 主菜 葉酸 主食

 

正解は3
問題は、「妊産婦のための食生活指針」(「健やか親子 21」推進検討会報告書)(平成 18 年:厚生労働省)(以下「指針」)からの出題です。

A.B.「指針」の「不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと」では、「緑黄色野菜を積極的に食べて葉酸などを摂取しましょう。特に妊娠を計画していたり、妊娠初期の人には神経管閉鎖障害発症リスク低減のために、葉酸の栄養機能食品を利用することも勧められます。」としています。

C.「指針」の「からだづくりの基礎となる「主菜」は適量を」では、「肉、魚、卵、大豆料理をバランスよくとりましょう。赤身の肉や魚などを上手に取り入れて、 貧血を防ぎましょう。ただし、妊娠初期にはビタミンAの過剰摂取に気をつけて。」としています。
問12

次の文のうち、「食生活指針」(平成 28 年一部改正:文部科学省、厚生労働省、農林水産省)の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう。
  2. B 穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。
  3. C 脂肪の多い食品や料理をとりましょう。
  4. D 調理や保存を上手にして、食べ残しのない適量を心がけましょう。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は2
問題は、「食生活指針」(平成28年一部改正:文部科学省、厚生労働省、農林水産省)(以下「指針」)からの出題です。

A.〇 「食事を楽しみましょう。」の食生活指針の実践の一つです。

B.〇 「ごはんなどの穀類をしっかりと。」の食生活指針の実践の一つです。

C.× 「指針」にはこのような文章はありません。

D.〇 「食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を。」の食生活指針の実践の一つです。
問13

次の【Ⅰ群】の食べ物と、【Ⅱ群】の日本の旬を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
  • A 菜の花
  • B さんま
  • C 大根
  • D きゅうり

 

【Ⅱ群】
  • ア 春
  • イ 夏
  • ウ 秋
  • エ 冬

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2
3
4
5

 

正解は2
A:ア 菜の花の旬は、春です。

B:ウ さんまの旬は、秋です。

C:エ 大根の旬は、冬です。

D:イ きゅうりの旬は、夏です。
問14

次の文は、「第3次食育推進基本計画」(平成 28 年:農林水産省)における第1「食育の推進に関する施策についての基本的な方針」1.「重点課題」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ ( A )を中心とした食育の推進
  2. ・ 多様な暮らしに対応した食育の推進
  3. ・ ( B )につながる食育の推進
  4. ・ 食の循環や環境を意識した食育の推進
  5. ・ ( C )に向けた食育の推進

 

(組み合わせ)
A B C
1 若い世代 健康寿命の延伸 食文化の継承
2 若い世代 食料自給率の向上 食文化の継承
3 若い世代 食料自給率の向上 国際交流
4 高齢者 健康寿命の延伸 食文化の継承
5 高齢者 食料自給率の向上 国際交流

 

正解は1
問題は、「第3次食育推進基本計画」(平成 28 年:農林水産省)における第1「食育の推進に関する施策についての基本的な方針」1.「重点課題」の一部である。

・(A 若い世代)を中心とした食育の推進

・多様な暮らしに対応した食育の推進

・(B 健康寿命の延伸)につながる食育の推進

・食の循環や環境を意識した食育の推進

・(C 食文化の継承)に向けた食育の推進
問15

次のうち、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成 16 年:厚生労働省)にあげられている「食育の5項目」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • A 食と健康
  • B 料理と食
  • C いのちの育ちと食
  • D 伝統と食

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は1
「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成16年:厚生労働省)にあげられている「食育の5項目」は、①心身の健康に関する項目「食と健康」 ②人とのかかわりに関する項目「食と人間関係」 ③食の文化に関する項目「食と文化 」④いのちとのかかわりに関する項目「いのちの育ちと食 」⑤料理とのかかわりに関する項目「料理と食」

A.〇 「食育の5項目」①

B.〇 「食育の5項目」⑤

C.〇 「食育の5項目」④

D.× 5項目には含まれません。
問16

次の文は、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ・ 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「( A )」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
  2. ・ 子どもが自らの感覚や体験を通して、( B )としての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
  3. ・ 保護者や地域の多様な関係者との( C )の下で、食に関する取組が進められること。
  4. ・ 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の( D )の下に適切に対応すること。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 連携及び協働 食を営む力 指示や協力 自然の恵み
2 連携及び協働 食を営む力 協議 指示や協力
3 連携及び協働 自然の恵み 協議 指示や協力
4 食を営む力 自然の恵み 指示や協力 連携及び協働
5 食を営む力 自然の恵み 連携及び協働 指示や協力

 

正解は5
「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」2「食育の推進」(1)「保育所の特性を生かした食育」、(2)「食育の環境の整備等」により、A~Dは次のとおりになります。

A:食を営む力

B:自然の恵み

C:連携及び協同

D:指示や協力


保育所保育指針より抜粋

第3章 健康及び安全
2 食育の推進

(1) 保育所の特性を生かした食育

ア 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。
イ 子どもが生活と遊びの中で、意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。
ウ 乳幼児期にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう、食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。

(2) 食育の環境の整備等

ア 子どもが自らの感覚や体験を通して、自然の恵みとしての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。
イ 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働の下で、食に関する取組が進められること。また、市町村の支援の下に、地域の関係機関等との日常的な連携を図り、必要な協力が得られるよう努めること。
ウ 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の指示や協力の下に適切に対応すること。栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。
問17

次の文は、「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(厚生労働省)に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入する。
2 冷蔵庫内は、15℃以下に維持することが目安である。
3 購入した肉・魚は、水分のもれがないように、ビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰る。
4 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存する。
5 食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける(殺す)」である。
正解は2
「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(厚生労働省)(以下「ポイント」)では、ポイント1「食品の購入」、ポイント2「家庭での保存」、ポイント3「下準備」、ポイント4「調理」、ポイント6「残った食品」をあげています。

1.〇 
選択肢の文章は、ポイント1です。ポイント1では、この他「肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。」「購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。」「特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。」をあげています。

2.× 
冷蔵庫内は、15℃以下に、という記述が不適切です。ポイント2「家庭での保存」では、「冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。」「冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、7割程度です。」「冷蔵庫は10度C以下、冷凍庫は、-15度C以下に維持することがめやすです。温度計を使って温度を計ると、より庫内温度の管理が正確になります。細菌の多くは、10度Cでは増殖がゆっくりとなり、-15度Cでは増殖が停止しています。しかし、細菌が死ぬわけではありません。早めに使いきるようにしましょう。」

3.〇 
選択肢の文章は、ポイント1ある。選択肢1の解説を参照。

4.〇 
選択肢の文章は、ポイント6です。ポイント6では、この他「残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。」「時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。」「残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75度C以上です。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。」「ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょう。」

5.〇 
「ポイント」では、「食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」です。「6つのポイント」はこの三原則から成っています。これらのポイントをきちんと行い、家庭から食中毒をなくしましょう。食中毒は簡単な予防方法をきちんと守れば予防できます。それでも、もし、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなったりしたら、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。」としています。
問18

次の文のうち、「保育所における食事の提供ガイドライン」(平成 24 年:厚生労働省)における保育所における食事の提供の「評価のポイント」の一部として誤った記述を一つ選びなさい。

 

1 地域の保護者に対して、食育に関する支援ができているか
2 調理員や栄養士の役割が明確になっているか
3 乳幼児期の発育・発達に応じた食事の提供になっているか
4 子どもの食事環境や食事の提供の方法が適切か
5 「食育の計画」は保育所における食事の提供に特化して作成しているか
正解は5
「保育所における食事の提供の評価について」には、以下の10の「評価のポイント」が示されています。①保育所の理念、目指す子どもの姿に基づいた「食育の計画」を作成しているか、②調理員や栄養士の役割が明確になっているか、③乳幼児期の発育・発達に応じた食事の提供になっているか、④子どもの生活や心身の状況に合わせて食事が提供されているか、⑤子どもの食事環境や食事の提供の方法が適切か、⑥保育所の日常生活において「食」を感じる環境が整っているか、⑦食育の活動や行事について、配慮がされているか、⑧食を通した保護者への支援がされているか、⑨地域の保護者に対して、食育に関する支援ができているか、⑩保育所と関係機関との連携が取れているか。

1:〇 評価のポイント⑨に示されています。

2:〇 評価のポイント②に示されています。

3:〇 評価のポイント③に示されています。

4:〇 評価のポイント⑤に示されています。

5:× 「食育の計画」については、評価のポイントの①に、保育所の理念、目指す子どもの姿に基づいて作成しているか、が示されています。
問19

次のうち、下痢をしている子どもへ提供する食事として最も不適切なものを一つ選びなさい。

 

1 かゆ
2 ごぼうの煮物
3 豆腐のすり流し
4 大根のやわらか煮
5 卵豆腐
正解は2
下痢をしている子どもへは、消化しやすい食事を提供します。選択肢の中では、「ごぼうの煮物」には食物繊維が多く含まれており、消化しにくいため不適切です。
問20

次の文は、「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き 2017」(厚生労働科学研究班)の保育所・幼稚園・学校における対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 食物アレルギーがあっても原則的には給食を提供する。
  2. B 安全性を最優先に対応する。
  3. C 食物アレルギー対応委員会などで組織的に対応する。
  4. D 完全除去対応を原則とし、過度に複雑な対応は行わない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は1
A~D:〇

「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き 2017」の「保育所・幼稚園・学校における対応」に「食物アレルギー対応の原則」として、①食物アレルギーがあっても原則的には給食を提供する、②安全性を最優先に対応する、③食物アレルギー対応委員会などで組織的に対応する、④ガイドラインに基づき、医師の診断による書類を提出する、⑤完全除去対応を原則とし、過度に複雑な対応は行わない、の5つが挙げられています。
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