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保育士試験
過去問題
平成27年度

社会的養護 平成27年度

問1

次の文は、現在の社会的養護の基本的な考え方に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

 

1 社会的養護は、保護者のいない児童や保護者に監護させることが適当でない児童を公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことである。
2 社会的養護は、「子どもの最善の利益」という考え方のもとに、子どもが心身ともに健康に育つ基本的な権利を保障する。
3 社会的養護は、子どもの自立や自己実現を目指し、子どもの主体的な活動を大切にするとともに、様々な生活体験を通して、自立した社会生活に必要な力を形成していくことが必要である。
4 社会的養護は、不適切な養育をする保護者から子どもを分離することを原則とし、保護者への懲戒を含む指導・教育的支援を行う。
5 社会的養護は、一般の子育て支援施策と一連の連続性を持つものであり、密接な連携が必要である。

正解は4
1 〇適切です。

2 〇適切です。

3 〇適切です。

4 ✕不適切です。
・不適切な養育の状況によっては一時的に親子の接触を控えることも可能ですが、原則ではありません。
・社会的養護の役割として、保護者への懲戒はありません。親子関係再構築の支援を行っています。

5 〇適切です。
問2

次の文は、1887年(明治20)年に石井十次によりまとめられた「岡山孤児院十二則」の考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A  家族主義とは、収容した孤児や貧児を元の家族へ戻すという考え方である。
  2. B  委託主義とは、収容した幼児や虚弱児の養育を農家等に委託するという考え方である。
  3. C  満腹主義とは、収容後に食事を無制限に食べさせることで、盗癖の過半はなくなるという考え方である。
  4. D 実行主義とは、言葉ではなく職員自身が自ら実行して、院児を導くという考え方である

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 ×
5 × ×
正解は4
A ✕不適切です。
家族主義とは、 家族内にみられる人間関係や生活態度や意識を、家族以外の社会集団へも広げ適用しようとする考え方をいいます。

B 〇適切です。

C 〇適切です。

D 〇適切です。
問3

次の文は、児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. A 職員は、高い専門性に基づく深い洞察力をもって子どもを理解し、受容的・支持的な態度で寄り添い、子どもの課題把握に努める。
  2. B 職員は、子どもが基本的な信頼感を獲得できるような良好な人間関係を築くために、子どもと個別的にふれあう時間を確保する。
  3. C 職員は、過干渉にならずに子どもの力を信じて見守る姿勢を示すことで、子どもが自ら判断し行動することを保障する。
  4. D 職員は、施設生活・社会生活における守るべきルール、「しなければならないこと」 と「してはいけないこと」を教えるために、子どもに責任を取らせる、体罰を与える等の指導を行うことが認められている。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 ×
5 ×

 

正解は1
A 〇適切です。

B 〇適切です。

C 〇適切です。

D ✕不適切です。 
「子どもに責任を取らせる、体罰を与える等の指導を行うことが認められている」等、認められていません。

以上、「児童養護施設運営指針(平成24年3月29日)」(厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知)第Ⅱ部各論1.養育・支援(1)養育・支援の基本参照。
問4

次の文は、児童養護施設における子どもの権利擁護に関する記述である。 適切な記必を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 子どもを尊重した養育・支援の基本姿勢について施設内で共通の理解を持つための取り組みとして、施設長や職員が子どもの権利擁護に関する施設内外の研修に参加し、人権感覚を磨くことで、施設全体が権利擁護の姿勢を持つ。
  2. B 社会的養護が子どもの最善の利益を目指して行われることを職員が共通して理解し、人権に配慮した日々の養育、支援を実践するために、職員は自分の倫理観、人間性並びに職員としての職務及び責任の理解と自覚を持つことが重要である。
  3. C 子どもの意向を把握する具体的な仕組みとして、子どもの意向調査、個別の聴取等を行うとともに、自分の意向を正しく表現して伝えられない子どもについては、日常的な会話の中で発せられる子どもの意向をくみ取り、養育・支援の内容の改善に向けた取り組みを行う。
  4. D 子どもが権利について正しく理解できるよう、権利ノートやそれに代わる資料を使用して施設生活の中で守られる権利について随時わかりやすく説明する。また、子どもの状況に応じて、権利と義務・責任について理解できるように説明する。

 

(組み合わせ)
A B C D
1
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × ×

 

正解は1
A:◯ 適切です。

B:◯ 適切です。

C:◯ 適切です。

D:◯ 適切です。
問5

次の文は、ソーシャルワークの援助の考え方に基づく知的障害児入所施設における養護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 保育士は、それぞれの障害の状況や行動を含め日常生活能力の現状を、あるがままに受け止めて養護を行う。
  2. B 保育士は、障害の状況や行動を把握し、訓練による改善を最優先の課題として、積極的な指導を実施する。
  3. C 保育士は、それぞれの個性を尊重し、共感しながら、彼らの代弁者になるように努める。
  4. D 保育士は、子どもの行動や態度を保育士自身の価値観で否定したり批判したりしない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 ×
4 ×
5 × × ×

 

正解は3
A:◯ 適切です。

B:× 不適切です。
訓練による改善は最優先ではありません。

C:◯ 適切です。

D:◯ 適切です。
問6

次の文は、監護措置と親権代行に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 児童相談所長は、里親等委託中及び一時保護中の児童に親権者等がいない場合には、親権を代行する。
  2. B 児童相談所長は、一時保護中の児童の監護等に関しその福祉のために必要な措置をとることができる。
  3. C 親権者等は、児童相談所長、施設長等が児童の監護等に関しその福祉のため必要な措置をとる場合には、不当に妨げてはならない。
  4. D 児童相談所長、施設長等は、児童の生命、身体の安全を確保するために緊急の必要がある場合であっても、親権者等の意に反しては必要な措置をとることができない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

 

正解は1
A:◯ 適切です。

B:◯ 適切です。

C:◯ 適切です。

D:× 不適切です。
どんな時にも子どもの生命や身体の安全を守る必要があるため、親権者等の意に反していても必要な措置を取ることができます。
問7

次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第 63号)に規定されている職員に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

 

1 児童養護施設には、児童生活支援員を配置することとされている。
2 医療型児童発達支援センターには、心理療法担当職員を配置することとされている。
3 情緒障害児短期治療施設には、児童発達支援管理責任者を配置することとされている。
4 母子生活支援施設には、少年を指導する職員を配置することとされている。
5 児童遊園等屋外の児童厚生施設には、個別対応職員を配置することとされている。
正解は4
1:× 不適切です。
児童生活支援員は児童自立支援施設に配置されます。

2:× 不適切です。
医療型児童発達支援センターには児童発達支援管理責任者が配置されます。

3:× 不適切です。
児童発達支援管理責任者は児童発達支援センターや放課後等デイサービスに配置されます。

4:◯ 適切です。

5:× 不適切です。
個別対応職員は児童養護施設に配置されます。
問8

次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)の児童の状況に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 児童養護施設入所児の平均年齢は、児童自立支援施設入所児の平均年齢よりも高い。
  2. B 里親委託児の委託時の平均年齢は、乳児院入所児の入所時の平均年齢よりも高い。
  3. C 児童養護施設入所児の平均在所期間は、児童自立支援施設入所児の平均在所期間よりも長い。
  4. D 里親委託児の委託経路で「家庭から」の割合は、児童養護施設入所児の入所経路の「家庭から」よりも高い。
  5. E 児童自立支援施設入所児の就学状況別の「中学校」の割合は、情緒障害児短期治療施設入所児の就学状況別の「中学校」よりも高い。

 

(組み合わせ)
A B C D E
1 ×
2 × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × ×
正解は4
A:× 不適切です。
それぞれの入所時の平均年齢は、児童養護施設6.2歳、児童自立支援施設13.1歳であることから、Aの内容は適切ではありません。

B:◯ 適切です。

C:◯ 適切です。

D:× 不適切です。
入所経路は、家庭からの割合が47%、児童養護施設が68.2%であることから、Dの内容は適切ではありません。

E:◯ 適切です。
問9

次の文は、平成24年4月の「児童福祉法」の改正後の障害児施設についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A これまで障害種別で分かれていた障害児施設は、障害児通所支援と障害児入所支援にそれぞれ一元化される。
  2. B 障害児通所支援については、事業・サーピスごとに異なっていた実施主体が市町村(特別区を含む)となった。
  3. C 「障害者総合支援法」に基づき、障害児施設に入所していた18歳以上の過齢児は、障害者施設へすべて移行した。
  4. D 学校通学中の障害児に対する放課後や夏休み等の長期休暇中の居場所づくりや継続的な訓練等のために、障害児の放課後等デイサービスが創設された。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

正解は1
A:◯ 適切です。

B:◯ 適切です。

C:× 不適切です。
改定後の児童福祉法にCのような年齢に関する記載はありません。

D:◯ 適切です。
問10

次の文は、里親に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. A 「専門里親」の委託対象児童は、被虐待児、非行児、障害児等の要保護児童である。
  2. B 「養育里親」の委託期間は、原則として児童が18歳に達するまでであれば制限はない。
  3. C 「親族里親」は、必要に応じて研修を受講する。
  4. D 「養子縁組を希望する里親」は、資格要件に経済的困窮に関する規定はない。

 

(組み合わせ)
A B C D
1 ×
2 ×
3 × × ×
4 ×
5 × × ×

 

正解は1
A:◯ 適切です。

B:◯ 適切です。

C:◯ 適切です。

D:× 不適切です。
資格要件に「経済的に困窮していないこと」という内容も含まれます。
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