2021-10-15
保育士がおしえる「絵本読み聞かせ」のコツ
Category:子育てにお役立ち情報
サンライズキッズ保育園境港園では、育脳の観点からさまざまなカリキュラムを取り入れていますが、中でも特に力を入れているのが「絵本読み聞かせプログラム」。
子どもに絵本を読み聞かせるメリットは非常に多くありますが、より高い効果を得るためにはいくつかのコツがあります。
そこで今回は、サンライズキッズ保育園境港園の保育士が実践している絵本を読み聞かせるときのコツをご紹介。ご家庭でもぜひ意識して読んであげてください。
■読み聞かせのコツ(基礎編)
まずは読み聞かせの基礎から確認しましょう。
絵本は子どもの見やすい位置に
絵本の読み聞かせの基本となるのが、絵本を持つ位置。
読み手も本を見ず子どもにも絵を見せない「素話」という聞かせ方もありますが、絵本を読み聞かせる場合は子どもが絵も一緒に楽しめるように持ちましょう。
片手で絵本の中央や下の方を持って、もう片方の手でページをめくるのがおすすめです。
声の大きさや抑揚を意識する
大人が子どもに読んであげることで物語の世界を伝えるのが、絵本の読み聞かせです。ストーリーやキャラクターに合わせてある程度の抑揚をつけて読んであげましょう。
ただし、大きすぎる抑揚や身ぶり手ぶり、表情などで大げさすぎる表現をするのはNG。絵本の読み手に注目を集めるのではなく、読み聞かせの主役はあくまで絵本であることを忘れずに。
また、声の大きさも大切なポイントです。口をしっかり動かしてはっきりした声で読みましょう。
■読み聞かせのコツ(実践編)
基本がわかったら、いざ実践!読み聞かせ中や終わった後に気を付けたいポイントをご紹介します。
絵本を動かさない
読み聞かせの最中、子どもは絵に注目しながらお話を聞いています。そのため、絵本がグラグラすると乗り物酔いのような状態になったり集中力が切れてしまったりしかねません。
主人公が大嵐にあったりすごいスピードで走ったり、たとえ躍動感のある場面であっても、絵本はできるだけ動かさないようにしてください。
ただし、作品によっては絵本を動かすことで世界観をより楽しめることもあるのでその場合はOKですが、子どもの目線に合わせてゆっくりと動かすよう意識しましょう。
文章を変えない
忙しいパパ・ママの中には、絵本を読み聞かせてる時間の後の予定が気になることもあるかもしれません。しかし、どんな時でも絵本の内容を省略するのは避けてください。
また、「2歳には難しいからここは省略しよう」とか「3歳でもわかるように言い方を変えよう」などの変更もNG。
絵本は文章と絵のバランスを計算して作られています。言葉のメッセージをそのまま子どもに伝えることが大切なのです。