2022-09-09
本州と違う沖縄の中秋の名月
Category:子育てにお役立ち情報
サンライズキッズ保育園名護園がある沖縄と本州の中秋の名月はお供え物をはじめいろいろな違いがあります。
お子さんに沖縄の十五夜・中秋の名月の過ごし方を伝えて、本州との違いも話題として伝えてみてはいかがでしょうか。
こちらでは沖縄ならではの中秋の名月の過ごし方についてご紹介します。
沖縄の中秋の名月といえばフチャギ
本州では中秋の名月のお供え物といえばお月見団子にススキ、里芋に秋の七草などを月見台に供えて、お月さまに収穫の感謝や豊作の祈りを捧げる行事になります。
沖縄も収穫の感謝や豊作の祈りを捧げるお祭りですが、お供え物は「フチャギ」です。
「フチャギ」は自宅で作る塩豆餅のことで、もち粉やだんご粉でつくった餅にあずきをたっぷりまぶしたもの。
お餅が月を表し、小豆は星=子ども・子孫を表すとされています。
そのためまぶされた小豆が多ければ多いほど子孫繁栄が期待できるとされてきました。
お供えするフチャギは、台所や火を司る神様「ヒヌカン」に供える時はお皿に置くと良いですが、「お仏壇」に供えるときにはお盆にお皿をおいて箸も添えます。
沖縄の拝み方の流れ
本州とは違い、沖縄では祈り方も作法があります。
まずフチャギを「ヒヌカン」、「お仏壇」の順に供え、同じくその順に拝みます。
沖縄線香である「ヒラウコー」の枚数にも習わしがあり、「ヒヌカン」には二枚と半分、仏壇には二枚あげます。
「ウートーゥートゥ、ヒヌカンガナシー、本日は8月15日の十五夜となり、フチャギをお供えして拝んでおります。どうぞ、お受け取りください。いつも私達家族をお見守りいただき、感謝しております。これからも家族みな、健康で穏やかに過ごせますよう、クァッウマガンチャァ サカイハジュウ、シミティ ウタビミスーリー。」
と拝みます。
沖縄県無形民俗文化財にも指定されている八月踊り
名護市の屋部区など、一部の地域で行われる豊年満作祝の八月踊り。
他の地区と違い屋部区は「沖縄県無形民俗文化財」に指定されています。
多良間島や奄美大島などでも見られる年中行事で「八月遊び」とも言われます。
エイサーとともに行われる道ジュネーも子どもたちが楽しみにしている行事です。
いかがでしょうか。
本州ではピラミッド型に並べたまん丸のお月見だんごをお供えするのが一般的です。
食育の一環としてご家庭で作ってみるのも楽しいかもしれませんね。