2023-01-11
鏡開きを調べて日本の文化に触れよう
Category:子育てにお役立ち情報
年末年始は日本の文化や風習に触れるチャンスです。
年末の年越しそばや年明けの初詣、おせちやお雑煮、鏡餅。
お雑煮は地域性があり、ご家庭の味もさまざまです。
1月11日は鏡開きというご家庭もあるでしょう。これも地域によって違うというのをご存知でしたか?
おこさんと一緒に調べてみると、思いもよらない着眼点からお子さんの知的好奇心を刺激できるかもしれません。
鏡開きについて調べてみよう
インターネットで調べるとカンタンですが、お子さんと一緒に鏡開きやお正月をテーマにした絵本をさがしてみて、絵本の読み聞かせで日本の文化を知っていくのも良いでしょう。
何度も読み聞かせをすることでお子さんの記憶にも定着していきます。
鏡開きの由来が武家社会であることから、歴史について触れることもできますし、鏡餅の飾りにお子さんが興味をもてばもっと深く飾りについて知ることも知的好奇心を刺激するきっかけになるでしょう。
鏡餅の形の意味
鏡餅は丸い形をしています。これは天照大神から授かった「三種の神器」のひとつである銅の鏡が由来となっています。
丸い銅の鏡には神様が宿ると言われており、実際に神社には丸い鏡が祀られているところが多いです。
お正月に年神様を迎えるために飾る鏡餅は、鏡を模した丸いお餅に神様の力が宿るといわれています。
鏡餅を飾る、みかんのような橙(だいだい)は、お家が代々続いていくように、紅白の御幣は、魔除けと四方という意味から、お家が四方に広がり繁栄していくようにといった願いが込められています。
なぜ鏡餅を割ることを開くという?
鏡餅の由来は室町時代や江戸時代の武家社会からきていると言われています。
当時、お正月に甲冑(具足)に供えていたお餅を、小槌で割ってたべる風習を「具足開き」と言っていました。
お供え餅を刃物で切るのは縁起が悪く、「割る」という言葉もあまり縁起がよい響きではないため、お祝い事の終わりを指す「開く」という言葉を使っていたため、市民の風習となり「鏡開き」となったときも「開く」という言葉を使ったのです。
鏡餅を食べて一年を元気に
神様の力が宿っている鏡餅を割って食べることで神様の力を身体にとりこみ、一年を元気にすごすことができるとされています。
お餅を食べるときには注意が必要ですが、少しずつしっかりかんで食べるようにしましょう。
神様の力を手に入れることや、鏡餅の由来を知ることによってお子さんに日本の文化や行事に興味をもってもらえるよう、ご自宅でも鏡開きをされてみませんか。
ちなみに鏡開きを行う「松の内」期間外ですが、関東では1月7日までが松の内とされており、この日を境に門松などを撤去します。
そのため1月11日に鏡開きを行うのです。関西は1月15日までが松の内とされているので、1月20日までに鏡開きが行われます。
こういった違いを調べるのも楽しいかもしれませんね。