伊丹園ブログ

七夕かざりの意味を知ってますか?

2022-07-04

七夕かざりの意味を知ってますか?

 

7月7日七夕の日。お子さんも楽しみにされているのではないでしょうか。

色とりどりの短冊に願い事を書いて星に願う七夕の夜。

昔は七夕飾りは高ければ高いほど星に願いが届くと考えられ、屋根のうえまで掲げていたのだとか。

保育園でも作られている折り紙の七夕飾りは「七つ飾り」と呼ばれ、さまざまな意味が込められています。

 

五色の短冊の意味

7つ飾りの1つである短冊には願いを書いて飾りつける風習があります。

本来は学問や書、手習いの上達を祈願するものでした。

七夕といえばこの五色の短冊に願いを書いて飾ることですよね。

5色とは赤・黒(紫)・青・白・黄色のこと。五色の短冊と言いますがこれにも意味があります。

古代中国の「五行説」という自然哲学が由来となっており、万物の全てを構成すると考えられた5つの元素にそれぞれ色が当てはめられたものです。

赤は「火(炎)」を表し、黒(紫)は「水」、青は「木(植物)」、白は「金(鉱物)」、黄色は「土(大地)」を表しています。

黒は縁起が悪い色として高貴な色であるとされる紫が用いられるようになりました。

 

折り紙で作られる七つ飾りの意味

五色の短冊以外の七つ飾りの意味はどういったものなのでしょうか。

ふきながし

織姫の下戸を象徴し機織りやお裁縫の上達を願う飾りとされています。

かつての宮中儀式で五色の糸を長い針に通してお供えしていたものを糸を垂らした形で紙で表したものです。

網飾り

投網飾りとも呼ばれる漁業の網から生まれた飾りです。

その名の通り大漁祈願の意味をもっています。また幸運を引き寄せ集めると言う意味もあるのでぜひ飾りたいですね。

 

折り鶴

定番の折り鶴は家内安全や長寿を願う飾りになります。

千羽鶴にして笹に飾るケースもあるでしょう。

折り鶴を通じて折り方を教わるときにはそれぞれ教わる心と人に教える心を学ぶとされています。

家の長老の数だけ折り鶴を折り、その延命長寿を祈願する七夕飾りです。

 

巾着

金運の上昇や貯蓄を願って飾る巾着飾り。

倹約と貯蓄の心を養いながら商売繁盛を祈願する飾りで、財布をかざる場合も。

また巾着の口がしっかりと紐で結ばれていることから、無駄遣いを戒めるとされています。

紙衣

折り紙で作った人形や着物の形の飾りになります。

織姫が織り、神に捧げたとされる衣で、裁縫の腕が上がるように祈願をしたい場合に飾られるとされています。

その他にも病気や災いの身代わりになる形代の意味もあるのです。

くずかご

七つ飾りを作り終えた後に出る紙くずを入れて飾ることもあるくずかご飾り。

ものを粗末にしないで役立て、清潔と倹約を祈願するとされています。

 

いかがでしょうか。お子さんと飾りの意味を考えながらつくると楽しい七夕飾りができるでしょう。