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英語保育士を目指すなら、英語力だけでなく、海外における「子どもの安全」に対する考え方も知っておきたいものです。
特にアメリカでは、日本なら家庭内の習慣として受け止められることでも、状況によってはネグレクトや不適切な養育として問題視されることがあります。ただし、アメリカは州ごとに法律が異なるため、「全米で一律」というわけではありません。
そんな、虐待に関して日本人が違いを感じやすい例を紹介します。
日本では、小学生になれば短時間の留守番を経験する家庭は珍しくありません。
一方、アメリカでは、子どもを一人で留守番させることについて州ごとに扱いが異なり、年齢や留守番時間、子どもの成熟度、周囲の環境などによってはネグレクトと判断される可能性があります。実際に、子どもを一人にすることで重大な危険が生じる状態を、虐待・ネグレクトの定義に含める州も。
「ほんの少しだから」という日本的な感覚だけで判断しないことが重要です。
買い物のために、寝ている子どもを車内へ残す行為にも注意が必要です。
特に暑い季節の車内放置は生命に関わるため、アメリカでは非常に強く問題視されます。子どもの安全を守るうえでは、「短時間なら大丈夫」と考えないことが大切です。
日本では、小さな子どもと父親や母親が一緒に浴槽に入ることは、ごく一般的な家庭習慣。
アメリカでも、親が幼いわが子を入浴させたり、一緒に入浴したりすること自体が虐待になるわけではありません。むしろ幼児は溺水事故の危険があるため、American Academy of Pediatrics(AAP)は、浴槽では幼い子どもを一瞬たりとも一人にしないよう求めています。
一方、日本との違いを感じやすいのが「身体のプライバシー」に対する意識です。AAPは幼児期から、水着で隠れる部分はprivate parts(プライベートな部分)であり、本人の許可なく見たり触れたりしないという考え方や、body autonomy(自分の体について自分で決める権利)を教えることを勧めています。
親子入浴そのものが禁止というわけではないですが、親子・きょうだいでの入浴や裸を見せることは、子どもの発達に応じて考えるべきプライバシー上のテーマとして扱われています。
アメリカの保育現場を目指す人に覚えてほしい言葉が「Mandated Reporter(通告義務者)」です。
児童虐待やネグレクトが疑われる場合、保育・教育関係者などに通告義務を課している州があります。保育士が自分で「虐待だ」と確定するのではなく、疑いが生じた段階で勤務先の手順や州法に沿って対応することが重要です。児童福祉に関する制度は州ごとに確認する必要があります。