サンライズキッズ看護師のコラム

冷房と子ども 2022-6-27

多くの地方が異例の速さで梅雨明けし、間もなく本格的な夏が到来しますね。どんどんと気温が上がり、すでに冷房を使用しているご家庭は多いでしょうね。しかし、小さなお子様がいるご家庭では、温度や風向きなど悩まれることもあるでしょう。

今回、冷房が子どもに与える影響や快適空間を作るための冷房管理について考えてみたいと思います。

 

『冷房が与える影響』

冷房が効き過ぎてしまうと、本来暑い時に汗をかいて体温を安定させている体温調節機能が、汗をかかないことにより低下してしまう恐れがあります。

体温調節機能が低下すると、暑い外でも発汗出来ず熱が体内にこもってしまう状態になります。

特に、汗腺の成長は2-3歳と言われているので、出来るだけ汗をかく環境で過ごし、汗腺を発達させましょう。

『快適な環境作り』

冷房で身体を冷やすことを考えるのではなく、室内を快適にするために室温を調整することを考えましょう。

遮熱性のあるシェードやカーテンを使用して室温を上げないように工夫したり、熱を放つ白熱電球からLEDライトに変更することでも変化は見られます。

室温自体が上がりにくいと、冷房での温度調整もしやすく冷房が効きすぎることも減るでしょう。

温度は27-28℃ぐらいに設定して、扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させることも室温の安定につながります。

子どもの寝つきが悪いときは室温が高いことが原因の時もあります。就寝前に、いつもより1-2℃下げてあげると気持ちよく眠りにつくことが出来るかもしれません。眠ってから下げた温度を上げることは忘れないようにしましょう。

 

 

熱中症対策は当然必要なことですが、暑い時に汗をかいて体温を自分自身で調整する身体本来の機能が低下しないよう、お子様の丈夫な体作りを心掛けましょう。

 

サンライズキッズ保育園では、室内数か所に温度・湿度計を設置し定期的にチェックし、エアコンや空気清浄機で快適な室内を作っています。園外でお散歩したり、カリキュラムの体操やリトミックで身体を動かしたり、水遊びをしたりして丈夫な体作りを実践しています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子