結婚はしたい。でも生活するにはお金がかかる。だからといって高収入の相手がそう簡単に見つかるわけではない・・・こんなジレンマを抱えて婚活している人は多いでしょう。
ここでは、20~40代が結婚しようと思う世帯年収や、それにまつわる男女の思いを特集してみました。
目次
理想は世帯年収500~600万円
「世帯年収が500万円あれば、結婚・出産・子育てに前向き」と考える人は
20代:44.9%、30代:45.8%、40代36.8%。
全体の半数以下にとどまる結果になりました。これは、世帯年収500万円だと、結婚はできるかもしれないけど、出産や子育ては少し不安、という考え方の表れでしょう。
一方で、「世帯年収が600万円あれば、結婚・出産・子育てに前向き」と考える人は
20代:55.5%、30代:58.4%、40代50.4%。
全体の半数以上は、世帯年収が600万以上あれば、結婚・出産・子育てに前向きになれる、と考えていることがわかりました。
※調査主体:SMBC コンシューマーファイナンス インターネット調べ
「20代30代40代の金銭感覚についての意識調査」
2019年12月20日~23日、20歳~49歳の男女、有効回答数 2,000
20代30代と、40代以降では考え方が少し異なる?
20代30代は、結婚・出産・育児をセットで考えている人が多く、これからお金がかかるという認識があります。ですからある程度の世帯年収は必要と考えています。
しかし、まだまだ年功序列の風潮が色濃く残る日本社会では、若くして高収入を得るのは難しいのが現実。
そんなジレンマを抱えながら、結婚したくてもできない、と考えている人も多いでしょう。
一方で40歳以上になると、特に女性の場合、出産や育児にこだわらない人が増えることが予想されます。しかし、ある程度の世帯年収を求めている人が多いです。
これは、今までの仕事や自分の時間・趣味などの「生活の質」を大切にしてきた経緯があるからでしょう。
自分の生活や仕事のルーチンが崩れたり生活の質を落としたりしてまで結婚する必要はない、このような考え方の表れかもしれません。
女性が男性に求める年収は・・・
女性が男性に求める年収は、400~600万が最多と言われています。それに対し、実際にそれだけの年収を得ている男性は全体の2割しかいないと言われています。
現実を踏まえ、年収300~400万円はあったらいいな、と考えている女性が多いと言われています。
女性も専業主婦希望という人は減っており、どういう形であれ、仕事は続けたいと思っている人が大半です。豊かだった親の世代とは全く異なりますし、働く意思がある人が多いのは確かです。
しかし、なかなか減らない男性の長時間労働や、家事育児介護の負担が女性にのしかかる現実を考え、やはり夫の年収はある程度必要、と考えている女性が多いです。
「自分もフルタイムで働く代わりに家事育児介護の負担も夫婦で平等に」と理想を掲げていても、なかなか現実は厳しいようです。
男性はある程度年齢が上がってから若い女性を求める?
女性が求める年収(400~600万)を得るのは、若いうちは難しい現実があります。ですから、30代半ば~後半になってから結婚が現実味を帯びてくる男性はとても多いです。
一方、子どもを望む人は7割以上いると言われています、そのためには、できれば20代から30代前半の女性と結婚したいと考えるのは普通でしょう。
そうなると、これからはある程度の年の差婚が増えていくことが予想されます。
誰でも普通に結婚ができた昭和の時代と、現代の結婚事情はかなり異なることを、しっかりと受け止めなければなりません。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂