鹿児島市では、コロナ禍の象徴でもある透明のシールドをアートにすることによって、withコロナのコミュニケーションが少しでも心豊かなものにしたい、という願いの元、
「コロナを越えるアートプロジェクト」として、鹿児島市役所の感染防止シートが様々な作家の作品が描かれたものに変更となり、話題になっています。
目次
「コロナを越えるアートプロジェクト」とは
新型コロナウイルスの感染拡大により、コンビニやスーパー、デパート、レストランやカフェ、公共機関など対面サービスをするところはマスクや透明のシールドを取り付けることが必須となりました。
今では透明シールドのない店舗はどこにもみかけないほどです。
もちろん、対面の婚活パーティー会場でもそれぞれ受付に透明のシールドやテーブル席に透明のアクリル板の設置などがされていますね。
このコロナ禍の象徴ともいえる透明シールドですが、これを日夜新型コロナウイルスに立ち向かってくださっている医療従事者の方への感謝と、
コロナ禍が1日も早く収束し、日常を取り戻せることを願いつつ、日々のシールド越しのコミュニケーションが少しでもお互いの距離を縮め、お互いを思いやる心を持つための一助となるようなものとするために、
鹿児島市春の新人賞受賞作家5名の方が、鹿児島市役所の透明シールドに作品を描くことになりました。
参加された5名の作家さんは、岩田壽秋さん、桶田洋明さん、小牟禮雄一さん、松下茉莉香さん、中原未央さんでそれぞれ得意のジャンルのイラストを透明シートに描いて掲出されています。
参加された作家の作品配置は以下のようになっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
中でも、ドラクエ風のゲーム画面をイメージした小牟禮雄一さんの作品がツイッターで話題となり、真面目で固そうというイメージの職員さんのイメージを覆すのに役立ったようです。
確かに、「しょくいんがあらわれた」という吹き出しが書かれた透明シールドごしに職員さんがやってきたら、ついクスッと笑ってしまいそうです
新型コロナウイルスによって苦境に陥るアート業界
新型コロナウイルスの感染拡大により、文化、芸術、音楽などの活動及びそれを関わる人々が危機的状況に陥っています。
こちらのジャンルはどうしても、人が集まることが前提になるため、イベントなどの開催ができないことから、収益のめどが立たず、活動自体を断念せざるを得ない状況になっています。
6月末に新型コロナウイルスの影響でショーが全公演停止になったことで、シルク・ドゥ・ソレイユが破産、事業再生申請を行ったことも耳に新しいでしょう。
生きるということが最優先の緊急事態では、どうしても後回しになってしまうアートですが、
戦争や災害、病気などで人々が苦境に陥る時、それを救い、生きる勇気を与えてくれるものであり、人の心を豊かにしてくれるアートは、なくてはならないものです。
緊急事態宣言が解除されたあとも、感染拡大を防ぐために会場の半分ほどしか入場できないなど、まだまだ苦境から回復するにはほど遠い状況です。
伝統文化に関わる方、劇団の方、アーティーストの方たちが再び立ち上がれるよう、様々なクラウドファンディングが実施されているようですので、
これまで勇気や希望を与えてくれた方たちに、少しでもできることを考えてみてはいかがでしょうか。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂