2014年度から自治体による婚活や新婚生活への支援している内閣府。
子育てしやすい社会の雰囲気作りのために補助金を出しています。
2021年度からは補助割合を2分の1から3分の2に引き上げ、特に婚活のマッチングシステムにAI(人工知能)を活用した場合への補助を行っていくとのこと。
しかし、従来型も含めてマッチングシステムを導入している県は27で、婚活支援センターは34道府県が設けている状況です。
AI婚活は従来の婚活よりも成婚の可能性が高いのでしょうか。
目次
AIでお見合い成立率アップ
実はAI婚活の結果はすでに出てきています。
2016年からいち早くビッグデータを活用したお見合いマッチングをはじめた愛媛県ではお見合い成立率が13%から33%にアップしました。
また、2018年にAIシステムを導入した埼玉県では約4500人が婚活サポートを利用し、69組が成婚。この約半分の33組はAIシステムが提案した相手です。
婚活サービス利用者が能動的に検索をしなくても提案してくれるAIシステムは、利用者本人が乗り気でなくとも「会ってみたら結果的に気があった」という出会いに期待ができます。
婚活が面倒、婚活パーティーに参加する時間がないといった方にはぴったりでしょう。
「AIがいうなら会ってみようかな」「AIが提案する人はどんな人なのかな」というある種ゲーム感覚でお見合いをしてみようと考えられるので、ハードルが下がります。
結婚願望はあるけど結婚相談所に登録するほど積極的ではないという方の中にも興味をもつ方が増えてきているのが現状です。
出会いだけでは成婚できない
自分のニーズに合わせて相手を紹介してくれるAI婚活。
しかし、お見合いでうまくいってもその後の初デートで70%の方がお断りされています。
婚活中の方は交際経験が少ない方が多く、会話やデートスポットの探し方、デートでの服装からどうしていいのかわからないのです。
出会いを提供される婚活パーティーや婚活イベント、お見合いに加えて、交際中も必要な時に相談できて自分に合ったアドバイスをしてくれる婚活アドバイザーが必要になります。
AIシステムがそういった婚活アドバイザーや成婚までの伴奏者的な役割を果たせるようになれば、より成婚の結果が得られるでしょう。
AIであれば時間や場所を選ばずに相談やアドバイスを受けたりができるようになるのではないでしょうか。
そういったライフスタイルに合わせた婚活サポートは自治体婚活では難しいのが現状です。
「婚活は面倒」「何をしていいかわからない」と考えている方に対するサポートも踏まえて現状打破につながる期待が AI婚活に寄せられます。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂