そんな中、秋田県が県民向け婚活支援システムにAIを導入しました。
スマホで簡単に将来の相手を見つけることができるシステム。今後も自治体間で広がりをみせるでしょう。
目次
■自治体の民間婚活支援サービス提携が活発に
AI婚活支援サービスの運営会社パートナーエージェントのマッチングは、趣味やこだわりなど100以上の質問への回答をAIが分析、対象者の価値観や性格に合った結婚相手を教えてくれるというものです。
さまざまなサービスのAI化が進む中、民間の結婚支援サービスと自治体が提携する動きも活発になってきました。
国から自治体へ少子化対策の助成金が交付されるようになりましたが、自治体職員達は婚活に関して素人同然です。
そのため民間企業との提携を始めています。
現在AIを使ったマッチングシステムを取り入れているのは埼玉と京都、福島、秋田の4府県。
効果が見えてくると導入を考える自治体が増えてくるでしょう。
■結婚相手へ求めるものへフォーカスしてマッチング
具体的にAIが診断するのは、100の質問の中から好きなもの、趣味やこだわり、理想の夫婦像など。
ぴったりのお相手をみつけるとAIが教えてくれるのです。
一般的に価値観が同じ相手であれば相性がよいイメージですが、そうでもありません。
マッチングアプリや結婚相談所のプログラムでは同じ条件のもとマッチングしますが、価値観が似すぎていてもうまくいかないことが多いのです。
「自分と違う人を好きになる」と言われますが、それは趣味などの価値観が違うということなのでしょう。
結婚したいと思う相手に求めていることをについて分析・考慮したマッチングが交際に発展する可能性が高いのです。
このAI婚活支援システムは、コミュニケーション分野に詳しい西南学院大学の宮原哲教授らとの共同研究したもの。
違う価値観の人同士をマッチングさせるのは婚活市場でも数少ない試みなのだとか。
最初に導入した埼玉県では導入開始から3ヶ月で成婚カップルが誕生しています。すでに結果が出ており、登録者も今後増えていく見込みです。
■オンライン婚活だからこその可能性
各都道府県の自治体には婚活センターが設置されています。
しかし、平日の日中などにそちらへ足を運ばなければ手続きができない、婚活相談ができないという状況です。
AI婚活支援サービスはスマホなどを使ってオンライン上で参加できるので、県内在住であれば同じサービスが受けられます。
また、自治体の婚活支援ならではの登録料の安さも実現。
これまでは平日に足を運ばなければいけない、登録者の年齢層が高い、ということで若年層の登録が少なかった婚活支援サービスが、オンラインを介し、精度が高いのに登録料が安いとなれば登録者も増えていくでしょう。
婚活はまだ料金が高くて怪しい、恥ずかしいという意識が根強く残っています。
今後自治体と民間の提携プロジェクトとして推していけば利用者も安心感がありますし、自治体同士の横の連携も増えていくでしょう。
すでにいくつかの自治体から導入の打診が会っているとのことなので、今後の広がりに期待ができます。
お住まいの自治体に導入されたら、日本の少子化に歯止めをかけるべく、登録してみてはいかがでしょうか。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂