親子で楽しい食生活を!!
近年、よく耳にする【食育】という言葉。
食育とは2005年に制定された法律で、様々な経験を通して食事や食物に関する知識を得たり、健全な食生活を送る事が出来る子どもを育てるという、食事をめぐる教育の事です。
食事は、体の成長だけではなく、心の成長にも大きく影響すると言われています。
人間が生きる為に欠かせない食事。
食事はただ《栄養を摂るだけの物》ではなく、《沢山の楽しみ》が詰まっている物だと思います。
子どもたちが食べる事に関心を持てる様、食事の中に見える《楽しみ》をいくつか挙げてみたいと思います。
食事は楽しい事が盛り沢山!!
一言に食事といっても、食材の購入や調理、後片付けの工程まで色々な場面があります。
どの場面にも、子どもと楽しめる要素が沢山あると思いませんか?
☆食材購入時の楽しみ方
お子様と買い物に行った際に、野菜や果物の名前をクイズにして質問をしてみたり、魚の種類によって色や形の違いを見つける等・・・
食材に興味を持つ事に繋がる遊びで楽しめると思います。
☆調理での楽しみ方
お子様の年齢により、調理に関わる内容が変わってくると思いますが、どの年齢のお子様でも楽しめる事!
《食材に触れる事》です。手に伝わる食材の感触は、ツルツルだったりブヨブヨ、またはチクチクやザラザラ等もあるかもしれませんね。
中には、触れるのに抵抗がある食材もあるかもしれません。
その様な場合は、大人の前向きで楽しくなる様な言葉かけで、触れる事にチャレンジしてもらってはいかがでしょうか。
どの食材も、自然の恵みや命です。
一つ一つの食材を大切に扱って調理が楽しめたら素敵ですね。
☆最後の後片付けでは・・・
食後に流し台まで食器を運んでくれる等、お手伝いをしてくれると嬉しいですよね。
食器洗いまで、お手伝いをしてくれるお子様もいると思います。
お手伝いをしてお家の方に褒められると、嬉しいと思う気持ちに加え、自信も付き自己肯定感を育む事にも繋がると思います。
後片付けの中にも楽しい事は沢山あると思いますが、親子で嬉しい気持ちになるポイントとしてお話させて頂きました。
食べ物に興味を持ってもらいましょう♪
小さい頃は、初めて口にする食材に抵抗を見せるお子様もいるかもしれませんね。
また、味や見た目が好みではなく、食材を嫌いになってしまう事もあると思います。
出来れば、どの様な食材も好き嫌いなく食べて欲しいと思うのが親心です。
では、食材に興味を持ってもらうには、どの様な方法があるのでしょうか・・・?
今回は、筆者の保育園で行った【園庭菜園】を例にお話しをさせて頂きます。
近年は家庭菜園ブームですよね。
小さなプランターでも野菜を育てる事が出来る為、手軽にお世話が出来る物もあると思います。
苗に水をやり、日に日に葉が大きくなり実がなって・・・と、野菜の成長を見届け、成長した野菜を収穫し食す。
という過程の中で、沢山の学びがありました。
子どもは、成長していく野菜の変化や、水やり等のお世話をする事に興味を持ちます。
実がなると早くに摘んでしまいたくなりますが、もっと大きな実になる事や、もっと色付いてくる事等、野菜の成長を段階を踏んで話をしていきました。
特に夏野菜は成長が早いので、子どもたちは収穫の日を『いまかいまか』と楽しみにしていた様です。
待ちに待った収穫の日には皆で野菜の実りを喜び、収穫をした子は野菜の感触を体験し、給食の先生に収穫した野菜を調理してもらうお願いをしました。
自分で育て、収穫した野菜は、思いが込もっていて味も格別だったと思います。
野菜嫌いの子も食べる事ができ、自分で育てた野菜に宿った素敵なパワーを感じさせてもらう事が出来ました。
お話させて頂きました《食事の中の楽しみ》や《食べ物に興味を持ってもらう方法》は、ほんの一部にすぎません。
それぞれのご家庭に合った食育の方法を見つけられ、お子様と存分に《食事》の楽しい時間をお過ごし下さい