やまとなでしこ特別編からみる婚活

7月6日、13日の2回に分けて、フジテレビ系月9ドラマ『やまとなでしこ』を4時間にまとめた、『やまとなでしこ 20周年特別編』の放送が決定し、早くも第1回の放送を受けて多くの反響の声が上がっているようです。
今回は『やまとなでしこ』の主人公である神野桜子の婚活を通して、今でも学べるポイントについてご紹介します。

目次

  1. 『やまとなでしこ』とは
  2. 神野桜子の恋愛観
  3. 結局は両方手に入れた桜子

『やまとなでしこ』とは

『やまとなでしこ』は、2000年10月に放送が始まったフジテレビ系月9ドラマ。今から20年前の作品のため、20~30代の婚活世代の方にとっては初見、という方も多いことでしょう。
パーフェクトな美貌を武器にするCA、主人公神野桜子(松嶋菜々子)と数学者の夢破れて東京で貧乏な魚屋を営む中原欧介(堤真一)のロマンチックラブコメディです。
放映当初の平均視聴率は26%、最高視聴率は34%を記録し、2000年以降のフジテレビ系における恋愛ドラマにおいて、歴代トップを獲得しています。

二人の恋愛模様もさることながら、当時の流行ファッションや憧れのブランドを完璧に着こなす松嶋さんの美貌も話題になりました。
当時の女性は、こんな服を着こなして、オシャレなお店で合コンをして、ステキな恋愛をする女性になりたい!と憧れたものです。

神野桜子の恋愛観

主人公である、神野桜子の婚活最大の目標は、「最高に美しい私に、最高の金額を提示できる男性」と巡り合うこと。
桜子は女性が最も最高値で売れる年齢を27歳とし、それ以上は値崩れすると言い切っています。
さらには、

「私は貧乏なんて大っ嫌い!」

「若くてハンサムで背が高くて大金持ちの男がいたらそれにこしたことはないけど、
借金まみれのハンサム男と裕福なぶた男。どっちが結婚してオンナを幸せにしてくれると思いますか?」

「お金持ちになれるかなれないかは、本人の努力次第でどうにでもなるじゃない。
先天的なブ男でも、後天的な努力で勝ち取れるのがお金持ち。 だとしたら、私の選び方の方がより公平な評価ができると思わない?」

と、完全に男性の価値を“お金”だと信じているのです。

イケメンをハンサムという当たり時代を感じますが、とにかく彼女は自分の信念を一切曲げず「お金持ち」の男性を探して突っ走ります。
そんな時に出会ったのが、貧乏な魚屋を営む中原欧介で、初対面で彼がサラブレッドの馬主のピンが付いた借り物のジャケットを着ていたことから、二人の偽りの恋が始まります。

偽りの恋は長く続かず、一旦は医者、東十条との結婚を決意する桜子でしたが、自分の心の中に誰がいるのか、お金に変えられないたった一つのものが何であったかを、欧介にフラれてから気付きます。
そして、何もかも捨てて欧介の留学先であるニューヨークへと向かうのです。

結局は両方手に入れた桜子

最初は「自分を最高値で売ること」が目的の桜子ですが、最後には「お金に変えられないたった一つのもの」を探すことに変わり、彼女は最後の最後でそれを見つけます。

これが何であったかは、ぜひ特別編の後編で確認していただければと思います。

もし、欧介が夢を叶えて数学者として成功すれば、彼女は最初の目的をも果たしたことになるかもしれず、さすが!と納得のハッピーエンドとなっています。

ドラマの最終回で桜子は欧介にこう告白しています。

「10年後も、20年後も、あなたのそばにわたしがいる。
残念ながら、あなたといるとわたしは幸せなんです」

結婚相手を婚活パーティーやオンライン婚活で探すとき、桜子ほど極端でないとしても様々な条件から入るはずです。
でも、その条件は果たしてあなたが幸せになる条件でしょうか?
あなたと一緒にいるのが幸せ、シンプルにそう思える人かどうか、桜子の婚活を通して見つめ直してみてはいかがでしょうか。

監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂

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