あり?なし?今注目の昆虫食

昆虫食と聞いて、昆虫の姿そのままが調理された状態を想像して顔をしかめる女性も多いとは思いますが、今昆虫食が未来の食糧難を救う切り札として注目されていることをご存じでしょうか。
2013年に国連食料農業機関(FAO)より発表された調査報告書によると、食材や養殖飼料として昆虫を食することは、環境、健康、経済面など多方面で利点があるとされています。
今回はスーパーフードとして注目されつつある昆虫食についてお伝えいたします。

目次

  1. 世界で食べられている昆虫類は1,900種類以上
  2. 世界中で昆虫食の開発が進んでいる

世界で食べられている昆虫類は1,900種類以上

スーパーフードだろうが虫なんてとんでもない!とおっしゃる女性もおられるかもしれませんが、皆さんがお仕事や婚活パーティーに行かれる時、口に塗っている口紅の赤色。何で出来ているかご存知ですか?
口紅に使用されている「コチニール色素」は、中南米などに生息するエンジムシを熱湯で煮沸したあと、天日で乾燥させたものが原料です。「コチニール色素」は他にもお菓子や飲料、ハム、医薬品など幅広く使用されていますよ。
なお、女性が生涯に口にする口紅の量はおよそ5~10本、重量にして4kg以上となるそうですので、既にもう相当数を食されていることになりますね。

日本では昆虫食は第二次世界大戦後に衰退し、今では伝統食として蜂の子やイナゴ料理が残っているのみですが、世界では100か国以上がいまでも昆虫食文化を維持しているとのことです。

虫は色素原料以外にも、豊富な栄養が含まれていることをご存じでしょうか。
種類による違いはあれど、たんぱく質、脂肪、カルシウム、食物繊維、鉄、マグネシウムなどを豊富に含んでいるのです。
例えばタンパク質はコオロギ100gあたり60g含まれているのに対し、鶏、豚、牛では20g台。しかも栄養豊富な食料でありながら、育てるコストは牛1kgに対し、8kgの肥料が必要ですが、コオロギ1kgに対し必要な飼料は2kgと1/4で済むのです。

世界中で昆虫食の開発が進んでいる

アメリカでは、食用コオロギの粉末を混ぜた小麦粉の製造、販売を開始し、この小麦粉はEUでも有機食品認定を受け、オーガニック食品として流通しています。
また、日本でも有名な家具メーカーIKEAでは、「SPACE10」という研究機関と昆虫を使ったミートボールを開発し、未来食の実験を行っているとのこと。
日本においては、先日無印良品が徳島大学と連携して「コオロギせんべい」を発売して話題になりました。他にも京都の食品会社では、コオロギのうま味を原料としただしみその開発なども進められています。

実際にコオロギせんべいを食した方の感想ですが、えびせんべいのようで食べやすい!とのことで、実際に「エビは海の昆虫、コオロギは陸のエビ」と呼ばれていて、生物学的に近しい存在なんだそうです。
但しエビではないから、甲殻類アレルギーの方も大丈夫なのかというと、残念ながらそうではなく、アレルギーも甲殻類と類似した成分が含まれているのだそうです。
ですので、甲殻類アレルギーの方は避けた方が良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。こうしてみると昆虫食がかなり身近な存在となってきていることがお分かりになるでしょう。
サスティナブルな生活のために、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂

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