日出町特産の高級魚城下かれいの形を摸した最中である。
城下かれいの名のもとになった暘谷城跡の近くに店舗を構える和菓子店笑和堂が製造・販売しており、皮には屋号の笑和を表す「○」(わ)に囲まれた「笑」の字がかたどられている。
大分県の特産品・お土産

かれい最中(日出町)

ざぼん漬(別府市の銘菓)

生ざぼんの外皮(黄色い部分)と実の間にある肉厚の分厚い中綿を取り出し ボイルした後、砂糖・水飴をかけたもの。お茶菓子である。 食べると、ジャリッっとして中のざぼんはハードゼリーで甘い。濃い目のお茶が欲しくなる。
ざびえる(ざびえる本舗)

「ざびえる」という名は、日本に初めてキリスト教を伝え、豊後国府内(現在の大分市)でも布教を行ったことで有名なフランシスコ・ザビエルに因んで付けられた。
箱は、黒を基調に赤の線が入ったビロード風の触感の、高級感のあるものである。個別包装は、銀と金のものとがあり、銀のものは白餡、金のものはラムレーズン入り餡である。
長久堂が1962年から製造・販売していたが、2000年10月に自己破産したため、一時入手できなくなった。しかし、旅行者等の土産品としてのみならず、地元住民のお茶請けとして非常に浸透していた菓子であったため、消費者からの復活の要望が強く、長久堂の元従業員が「ざびえる本舗」という新会社を立ち上げ、2001年4月に製造・販売が再開された。
雪月花 (大分市の銘菓)

大分の地で150年前に創業。もち米で作った薄いせんべいにゆず練を挟んだ菓子。白、薄青、薄紅の雅な薄片が、それぞれ雪、月、花を意味する。口に含めば軽やかな歯ごたえとともに、香り高い柚子の風味が広がる。
この菓子は柚子の中皮だけを使い、加えるものは砂糖だけ。秘伝の火加減で練り上げた「甘味柚練」を裏ごしして、餅米で出来た薄種にはさんで完成。原料となる柚子は院内町のひときわ香り高いものを主に用いている。
菓子の装丁は、柚子の絵は大分県出身の画家、福田平八郎、題字は彫刻家、朝倉文夫によるものである。
瑠異沙(大分市の銘菓)
バイオレット・リキュールを加えた白餡をカステラ生地で包み、銀紙で包んで焼き上げた焼き菓子である。
バイオレット・リキュールを使用しているため、餡が紫色をしているのが特徴。
「瑠異沙」という名は、大分県佐伯市(旧宇目町)にある江戸時代初期のキリシタンの墓石に「るいさ」という女性の洗礼名が刻まれていることに因むものである。
関あじ・関さば最中(大分市の銘菓)

佐賀関特産の高級魚関あじ・関さばの形を摸した最中である。
関あじ最中は、やや大ぶりで、粒餡の中に求肥が入っている。関さば最中は、やや小ぶりで、こし餡である(餅は入っていない)。通常は、関あじ最中と関さば最中が数個ずつ入ったセットで販売されている。
明治時代から佐賀関に続く老舗の和菓子店高橋水月堂が、1999年(平成11年)に開発し、製造・販売している菓子で、2006年12月には、全国推奨観光土産品審査会で日本専門店会連盟理事長賞を受賞している。
荒城の月(竹田市の銘菓)
黄身餡を淡雪羹で包んだふわふわとした食感の生菓子である。
江戸時代には岡藩主に献上され「夜越の月」(やごえのつき)と呼ばれていたが、竹田市出身の作曲家滝廉太郎が同市の岡城を想いつつ「荒城の月」を作曲したという逸話に因み、昭和初期に「荒城の月」と名付けられた。
同じく竹田銘菓である「三笠野」と詰め合わせで販売されることも多い。
現在では、竹田市にある但馬屋老舗及び川口自由堂が製造・販売している。
ぶんご合鴨(高田市)
「昭和の町」を再現したことで知られる豊後高田市の名物“ぶんご合鴨”は、マガモの美味、青首アヒルの太り具合を兼ね備えた、良いとこづくしの合鴨。その肉質は驚くほどのやわらかさと、しっかりとした旨みを持っている。新鮮な合鴨はタタキやステーキなどで食べると、そのうまさを実感できるが、豊後高田市を訪れたのなら、同市の特産品“白ねぎ”と共に味わえる“合鴨鍋”もおすすめだ。「カモネギ」とはよく言ったもので、白ねぎとぶんご合鴨の相性の良さが楽しめる。
トマトケチャップ(荻町)

原材料は地元・荻町特産のトマト。つるでしっかり完熟させたものだけを選んでいる。トマトケチャップ1本に約1キロ(5~6個分)のトマトを使い、地元産の玉ねぎやにんにく、竹田市産のしょうがなどとともにコトコト煮込み、6種類のスパイスで調味。トマト本来の味と風味が残る、ちょっぴりスパイシーな大人の味のケチャップだ。甘口タイプは子供にも食べやすい味に仕上げている。同じ完熟トマト100%のトマトジュース(500ml735円)も、防腐剤や甘味添加物などを一切混ぜない本物の味がする。
くじゅう水泉郷地ビール(くじゅう高原)

九州のアルプスといわれる、くじゅう高原の伏流水は雑味やクセがほとんどなく、麦や他原料の本来の香りと味を純粋に引き出せるという。その水を使って、特許を取得した特殊な製法で造り上げた健康ビールが“くじゅう水泉郷地ビール”。ビールの種類は3種類。「ヴァイツェン」は、さわやかな飲み口で風味が良く、果実のようなまろやかな味わい。「ブラウンエール」は、コクとキレの調和が良く、口あたりもマイルドな飲み心地。コクを十分に備えたふくよかな味わいの「スタウト」。大分県産玄米を使用したものもある。
やまろのごまだし(佐伯市)
魚にごまを加え、しょうゆなどで味つけしたダシで、魚の旨味とごまの香ばしさが特長。昔から、うどんだれとして親しまれてきた。
「やまろのごまだし」は、地元産の良質の煮干し「佐伯いりこ」を使用。新鮮で脂分の少ない煮干の頭と内臓を取り除き、骨も一緒に細かく粉状にすりつぶしたものに、しょうゆ、みりん、ごまなどを加えたペースト状のたれ。すっきりとした風味が特徴で、うどんのたれのほか、冷奴や温野菜にかけたり、和え物の調味料など、さまざまに重宝する。